「ことばの学校」がラクだと言ってるんですけど
ある保護者の方から、「うちの子、「『ことばの学校』がラクだ」と言ってるんですけど、大丈夫でしょうか」というご相談をいただきました。
そりゃあ、ご本人が言っているのだから楽なんじゃないでしょうかね(笑)
まあそれは冗談としても、ちょっと待って下さいよお母様方。勉強がただただ大変なものだなんてそもそも誰が決めたんですか。
たしかに、入試で求められているような技術を身につけるための勉強は大変なことが多いし、実際現代日本の子どもたちの多くが、入試のために勉強していると言っていい状態なので、「勉強=大変」という思い込みが流布するのは無理からぬところもあるのでしょう。
でも、そんなものは勉強の一側面に過ぎんのですよ。アリストテレスも言っているように、人は本来自然とか立派な人なんかを真似るのが好きであるゆえに、学ぶことを愛するものです。美しいものを見聞きしたり、知らなかったことを知ったりすることを苦痛だなんて普通は思わないでしょう。
「ことばの学校」では厳選された200冊の本を丸ごと読んでいきます。途中、うっとうしい設問も何もなし。部分部分でちょっとしたワークがあるくらいなので、読むことに集中できます。
優れた本を、一人ひとりの子どもの現状に合わせてセレクトして読ませているわけですから、「キツい」なんて思わないのがむしろ当たり前です。
今回ご相談になったお母様がどうということではなくて、多くのお親御さんが、子どもが固まって呻吟するような様子でもないと勉強してないなんて感じちゃってるんじゃないんですかね。こんなのただのサディズムですよ。
勉強は大変、辛い、苦しいなんて、そんなの勉強の一側面ですから。そんなこと言い出したら、ゴルフだって麻雀だって、辛い、苦しいってことはあるでしょう。
とにかく、親の変な思い込みを子どもに刷り込んじゃって、結果的に自分の首を絞めるようなことにならないように注意しなければなりません。そういう意味で、やっぱり親は大変ですよね。自分の一挙手一投足、一言一句について反省しなければならないんですから。
—————
お問い合わせ先
国語道場(西千葉)稲毛区緑町1丁目27-14-202
千葉市
263-0023
043-247-7115
お電話のお問い合わせは、火~土曜日の午後3時~9時
メールは24時間承っております。