2019年06月16日 17:57

「ちょっとひねった問題になるとできない」子の特徴

 今日は前期中間テスト・第1回定期テスト対策学習会「日曜道場」最終日でした。

 と言っても参加者は3名でした(^^; それでも、今週テストのある稲浜中の生徒は1人しかいなかったので、テストの終わった中学校から来てくれた生徒がいて、とてもうれしかったです。

 おまけに玉ねぎをたくさんいただきました。

 私、毎日3食ジャワカレーでOKという人なので、大変ありがたいです。やりませんが。カレーは栄養価高すぎて太りますので。

 テスト前の勉強を私が見ることでいろいろと思うことが出てきます。今日は、「ちょっとひねった問題」になると途端に知っていることでも出来なくなるお子さんについて書いておこうと思います。

 これは、ひとことで言うと、言い換え力がないお子さんですね。文章を読んで、そこに何が書いてあったか自分の言葉で説明するのが苦手なお子さんです。

 例えば、今回の中1理科の範囲は植物だったんですが、そこではこういうことを学びます。

葉脈が網目状に通る植物は、茎の維管束が輪の形に並んでいる。

 「葉脈」とは葉っぱに走っている筋です。「維管束」は、植物の体の中を流れる水や栄養分を通す管の束です。葉っぱの筋が網の目のように広がっている植物の茎を切ってその断面を見ると、水や栄養分が通る管の束がきれいに輪の形を描いて並んでいるということです。

 とまあ、私は今読者の理解のために、問題集に載っている解説の言葉を自分なりの言葉で言い変えました。こういうことができるお子さんであれば、「ちょっとひねった問題」になるとできなくなるなんてことはないはずです。

 一方、こういうことが苦手なお子さんになると、上の問題集の解説を完ぺきに暗記していたとしても、例えば次のような問題ができません。

維管束の並び方から、この植物の葉のすじはどのようになっていると考えられますか。

 「維管束の並び方」については、この問題に茎の断面図が載っていて、輪っか状に並んでいます。

 葉脈が網目状の植物の場合茎の維管束は輪の形になるということをちゃんと理解できていれば、瞬間的に「網目状」と回答できるはずです。ところが、上の説明文は暗記できているのに、この問題が分からないと言ってくるお子さんは一定の割合で現れます。

 つまるところ、上の説明文を自分の言葉で言い変えられるだけの日本語力がないために、どちらもほとんど同じことを言っている文であることが認識できないのですね。

 このような学習上の問題を克服するためには、理科ができないからと言って理科だけやっていても何も改善しません。やはり、あらゆる学びの基盤としての国語力を鍛えなければならないということになります。

 こういうところからも、国語道場は「国語」道場なのになぜ5教科指導しているのかということがお分かりいただけると思います。

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