2016年06月20日 14:36

「みんなと同じ」ことをするから失敗する

 昨日は、轟町中学校の前期中間テスト対策学習会「日曜道場」でした。

 国語道場では、学校で渡されているワーク類なんかは、テスト本番までに2回は繰り返すように指導しています。まあ、それでも、最初からそうすんなりとやってくれるわけではありません。

 昨日の段階でも、まだ学校のワーク類が終わっていない 子どもたちが何人かいました。

 轟町中は金曜日がテストですから、昨日の時点でワーク1回り目が終わっていなければ、2回やるためにはちょっと遅いと言えるでしょう。

 私が、

「おいおい、いくらなんでも今日中には終わらせろよ。本来だったら先週の日曜の段階で終わってなきゃいけないんだぞ」

なんて言うと、

「いやいや、それはないから」

なんて調子こいたことを言う生徒もいます。

 理由は、

「そんな人いないから」

ということだそうです。

 「そうだね。多分、今の時点で学校のワーク類が終わってない奴らのほうが確かに多いだろうね。だから失敗してるんだよね、みんな。テスト勉強なんて、準備不足で本番を迎えてる奴らのほうが多数派だよ。で、それでその準備不足の連中と同じで、お前安心なわけ?」

と、私からぐうの音も出ないほど説教を浴びせられることになるわけです。

 「みんなと同じ」という発想は大変危険です。

 定期テストでも入試でも、準備不足で臨む人間の方が実際かなり多いでしょう。中には精一杯頑張ったけれども十分ではないという人もいるかもしれませんが、やはりそんなにはいないでしょう。ほとんどが、できること、やるべきことも十分に行わずに、ただ時間だけがすぎて本番の日がきてしまったという者です。

 「みんなと同じ」という発想の何が恐ろしいかというと、「普通」は、多くの生徒や受験生はやるべきことを十分にやっていないものだからです。したがって、「みんなと同じ」「普通」のことをやっていたら、ほぼ間違いなく失敗することになります。

 先日の記事にも書きましたが、国語道場には、「学校のワークを2回やったら成績が伸びたので、今回もそれをしっかりとやります」という生徒が何人もいます。しかし、そういう生徒は、クラスでも少数派のはずです。つまり、成功する人の方はふつう少ないものなのです。

 定期テストでも入試でも、成功したければこのような少数の正しい人のやることを真似なければいけません。しかし、その「狭き道」を行きたがらない子どもたちが多いのは、残念なことです。

 子どもたちから見た「普通」、つまり「みんながやっている」ことことというのは、「ゆでガエル」になることなんですよね。その意識をいかに少数派の正しい考えに持っていくか、その辺にも塾としての大切な仕事があるわけです。

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