「ブラック個別指導塾」報道と学び
「ブラック個別指導塾」なるものが、NHKや朝日新聞の報道で取り上げられていますね。
明光義塾さんの一部のグループで、学生アルバイトに授業時間外の仕事をさせておいて、ろくに給料も払っていなかったといった事例があるようです。
まあ、西千葉・稲毛近辺のチェーン塾さんでも、報告書を書くのに深夜1時過ぎまで残らないと終わらないとか、大学の授業時間中に生徒の学習計画書を書かないと間に合わないとか、厳しい環境で学生アルバイトを働かせているところもあるようですね。
そんなんじゃ、学生さんはすぐに辞めてしまうんじゃないかと思いますが、どうなんでしょうか。そういえば年がら年中学生アルバイトを募集している塾さんがありますが、それはそういうところなんでしょうか。
今回の一連の報道によりますと、アルバイトの学生さんたちが労働組合を作って、塾を運営している会社と、本来支払われるべき給料を払うように交渉することになったということのようですね。
中3社会(公民)で勉強するところですね。働く人たちがまとまること(団結権)、団体で経営者と交渉すること(団体交渉権)、要求を認めさせるためにストライキなどを行うこと(争議権)は、労働基本権としてあまねく認められていることです。
「何のために学ぶのかがよくわからない」。国際学習到達度調査(PISA)で、先進国の平均に比べ、日本の子どもたちは勉強に対して否定的であるといわれていますが、その大きな原因の一つは、子どもたちにとって勉強したことが一体何の役に立つのかが分かりにくいことにあるのではないかと思っています。
「労働基本権は何かな?」--「はい、団結権、団体交渉権、争議権です。」--「はい、よく出来ました。」
確かに、こんなお勉強何の意味もないですね。ましてや、こんなことを生徒に暗記させている先生たちが、まさにこの労働基本権を踏みにじられた状態にあるなんて、もはや悪い冗談でしかありません。
そんなわけで、今回労働組合を結成して、運営会社と団体交渉に入ったという学生さんたちは、大変立派だと私は思っています。学んだこと、知っていることは自分や社会がよりよくなるためにどんどん使っていくべきです。こうした行動ができる人たちこそ、子どもたちを教える資格がある人たちだと思います。
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