「分かったつもり」を克服しよう!
昨日も書きましたが、今日(2月16日)は、今年度最後の定期テスト対策学習会「日曜道場」でした。
緑町中や轟町中など西千葉地区の定期テストが終わった後なので、本日の参加者はわずかに5名(^^; まあ、それでも、1人でも来てくれるというなら塾を開けますよ。
「先生、この問題の解き方を教えてください。」
といった感じで質問に来てくれる生徒たちに説明した後で、
「必ず自分で同じ問題を解いてみるんだよ。」
と私は必ず言います。なぜかというと、私の説明はものすごく分かりやすいので、生徒たちはそれを聞いて「分かったつもり」になってしまうからなんですね。
塾講師としてかれこれ30年近く働いていますが、若いころはひたすら「分かりやすい説明」、「予備知識の多い説明」を目指していたところがあります。それでも生徒たちの成績は全く変わりませんでした。「これだけうまく説明しているのに、どうして子どもたちはできるようにならないんだろう」と思っていたものですが、それは子どもたち自身が自分の頭を使い手を動かしていないからなんですよね。そのことに気づくのに10年以上かかりました。
今回のテストの試験範囲では、数学だと図形、中2理科だと気象というところが多いのではないでしょうか。今日の「日曜道場」でも、その単元の学習をする生徒が多かったです。
等積変形を利用して四角形を同じ面積の三角形に変形する問題や飽和水蒸気量のグラフを参照しながら水蒸気量や湿度を求める問題などで、今日は質問がありました。この辺の単元の問題は、解法が確立されていて、スパッと鮮やかに解けるんですよね。だから説明を聞いているだけで「分かったつもり」になりやすいんです。
等積変形なら三角定規を2つ組み合わせて平行線をひくとか、飽和水蒸気量を使った問題なら露店から水蒸気量を求め、そこからさらに湿度を出すとか。説明していても気持ちがいいし、それを聞いているほうも「なるほど~」なんて思っているんじゃないですかね。でも、それじゃできるようにはならないんです。
説明の後で、それじゃあ、今の問題を自分でやってみてね、と指示します。すると、
「あれ、これどうやるんでしたっけ。」
ってな感じで再質問に来ます。これでいいんです。「分かったつもり」ではダメで、自分でやってみるとできないもんだってことを知ってほしいんですね。
これから定期テストを迎える人たちや、後期試験に備えて勉強している受験生も、とにかく教わったことを自分でもう一度再現してみる問うことを必ずやってください。てきめんにできる範囲が広がっていくはずです。
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