「国語が苦手」なのは子どもの問題なのかさかのぼって考えてみましょう
市内某所の待合室。母親と幼稚園くらいの子どもが私の隣にいました。
待っている間、母親は子どもに何かの本を持たせて、自分はスマホを凝視。子どもは本を膝の上に開いて、退屈そうに虚空を眺めていました。
退屈に耐えきれなくなった子どもがむずかりだすと、その母親、今度はそれをおとなしくさせるために自分のスマホを持たせてしまいました。
いや、もうですね。思わず説教してやろうかと思いましたよ。しませんでしたが。
スマホなんかいじっているんだったら、子どもに押し付けた本を一緒に読み聞かせてやればいいでしょうに。
こんなことをやっていて、いずれ子どもが大きくなったら、学校や塾の面談で、「うちの子は本を読まないので・・・」なんて言うようになるんでしょうか。そもそもあなた自身がスマホいじってばっかりじゃないですかって。
子どもをおとなしくさせるためにスマホを持たせることですけれども・・・。どうしても手が離せない状況では仕方がないと思いますが、できるだけ避けたほうがいいのは言うまでもないでしょう。特に今回のこの状況では、まったく必要のないことでした。
もちろん、子どものことは母親だけの問題ではありません。
週末の公園。全力で子どもと遊ぶ親御さんが大勢いる中で、いかにも奥方に言われ、しぶしぶ子どもを公園に連れてきた感じの父親。
子どもを公園の遊具に放置して、自分は近くのベンチに座ってスマホ。
うーん(゜_゜>)
子どもと全力で遊ぶと楽しいし、リフレッシュできると思うんですけどね。スマホなんか見ていたら、日常をそのまま引きずることになるだけですよ。
どうしても子どもに構ってやれない時がある、それは分かりますが、それならなおのこと、付き合える時にはとことん付き合ってあげてほしい。子どもと向き合える時にきちんと向き合わないというのは、非常にもったいない時間の使い方ですよ。
幼児期に、可能な限り子どもとかかわりあうことをせずに、小学校、中学校と進んだ時に、「国語ができない」ということになったとしても、「それはお子さんのせいではないですよ」としか言いようがないです。
なぜなら、幼児期、子どもは、大人(主に親)との体や言葉を使った関りあいの中で、言語などのその後の学びの基盤となる力を発達させるからです。
もっとも、そうしたかかわりが不十分であったか何かで「国語が苦手」になったとしても、それで人生終わりということではありませんが。
いずれにしても、国語について何か気になることがありましたら、お気軽に国語道場にご相談ください。ただしお早めに。
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