2016年06月28日 11:15

「夏期講習費に30万円請求されました」

 国語道場では夏期講習生を募集しております。現在、6名募集のところ、すでに4名様のお問い合わせ、面談のお申し込みをちょうだいしております。ご関心のある方は、どうぞお早目のお問合せをお願い申し上げます。

 この時期のお問合せと言うと、必ずと言っていいほど、某個別指導チェーン塾で、夏期講習費に20万円だの30万円だの請求されて困っているというご相談を承ります。

 一昔前なら、塾がこんな法外な料金を請求するのはどうなんだと「東洋経済」のような雑誌でも問題提起する記事があったものですが、最近はこんなおかしな状況が当たり前になりつつあるかのように見えますね。慣れというのは恐ろしいものです。地元の公立高校に進学したいだけなのに、中3の1年間で塾代に100万円からの費用を費やすなんて、ちょっと考えればおかしいと分かりそうなものです。

 国語道場をはじめ、良識的な金銭感覚の塾に、「おかしい」と思ったら問い合わせるというのは、たいへん賢明なご判断だと思いますね。

 そもそも、個別指導チェーン塾で出される高額な授業料請求には、お子さんにとってそれだけ必要であるという根拠があまりない場合が多いです。どうしてそういういことが言えるかというと、実は、私も一時期、某「大手」個別指導塾チェーンで教室長をやっていたことがあるからです。

 初めにあるのは、お子さんにとって必要な学習指導ではなく、売上ノルマです。中学3年生は売上の平均が20何万円になるようにとかが、幹部から示されていました。

 売上の平均を20何万円にするためには、「払いの良い」家庭には思い切って30万でも40万でも提案しなさいと言われます。なぜなら、「渋い」家庭がそんなに講習をとってくれないと、売上が小さくなってしまうからです。夏期講習前の営業研修では、こんな結構えげつない話が飛び交います。

 そんな何十万円も夏期講習を提案して、肝心な何を勉強させるのかなんてことは後付けです。

 「子どもたちにとって中3の夏休みは一生に一度しかない。その夏休み、遊んでしまったらどうなるんだ。講習で何十万円かかろうとも、これは人助けなんだ」

みたいな洗脳っぽい話もありました。

 あまりのばかばかしさに、私はそんな個別指導チェーン塾で働くのはすぐにやめてしまいました。今、そういう過激な営業活動をやっていて、それに疑問を持っている塾の職員さんは、とっととそんなところをやめて自分で塾を立ち上げたほうがいいですよ、ホントに。

 なんか、こういう法外な費用を請求する個別指導チェーン塾と、給料未払いで労働問題を起こすブラック塾ってかぶっている気がするんですが、関係があるんでしょうかね。

 国語道場でも、現在塾生やご新規お問い合わせの皆様に面談を連日実施しておりますが、変な営業トークが一切ないので、本当にお子様一人一人にとって大切なお話をすることができているのが自慢です。

 進学についてはもちろんのこと、普段の授業のご様子、成績の推移などから問題点をあぶり出し、その克服のための具体的な手段をご説明し、あとは気合を入れる感じですね。面談が終わったあと、お子さんが「よし、がんばるぞ」という気持ちになってくれるように努めています。

 塾業界全体が、目先の利益にとらわれておかしな方向に進んで滅亡することなく、子どもたち一人ひとりのための指導を行うことで正当な対価を頂戴し、末永く発展していくことを望んでいます。

 

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