2015年09月26日 11:59

「滑り止め」をまじめに考えない人は、たいてい大失敗する

 さて、明日(27日)は、国語道場も加盟している安心の優良塾軍団、千葉学習塾協同組合主催の「スクールフェア2015」が開催されます。

 去年まで西船橋で開催していたんですが、今年から我らが千葉市にやってまいりました。

 中3受験生は必ず参加するように。

 会場は、幕張メッセ・・・の近くの幕張国際研修センター。午後1時~4時半まで入退場自由でやっています。

 この「スクールフェア」で君たちが何をするべきなのか。それは、

「滑り止め」探し

です。

 「滑り止め」なんて、私学さんにはいささか失礼な言い草なんだけれども、受験する側からすれば現実にその通りなのだし、実際そういう仕組みによって世の中成り立っているという側面もあるのだから、遠慮なく使わせてもらいます。

 「滑り止め」をまじめに考えていない人間が、なぜ大失敗しやすいかというと、理由は明快です。すなわち、

自分の置かれている現実から目をそらしている

からです。

 こないだもこんな感じですよ。

 「お前、併願校(「滑り止め」とは言いません)はどこにすんの?」

 「いや、まだ決めていません( ー`дー´)キリッ」

 「はあ(まぁやっぱりな)。で全滅したらどうすんの?」

 「あ、ええと、◯◯の併願(推薦)をもらうかもしれません(・・;」

 「ふーん、で、お前内申足りてるわけ?」

 「え、あ、ええと、いくつなんですか(・.・;)」

 ほんとにまあ・・・、面談などのたんびにありとあらゆる資料を提供して、話をしていてもこんなもんですよ。

 こういうおこちゃまのよろしくないところは、なんとなくこのままの延長で、自分の将来は最高とまでは行かないけれどもそこそこ満足行くようなものだろうと根拠もなく思い込んじゃっているところですね。

 自分の進学する先も、「千葉高」とか「東大」とか言うのは「リアル」じゃないけれども、なんとなく真ん中の上くらいのところにうまいことまとまってくれて、それから先の人生もなんとなく真ん中の上くらいのところに収まっていってくれるもんなんじゃないのかなと、はかない幻想を抱いているわけですな。

 ただ、多くの人が「真ん中だ」とか「普通だ」とか思い込むかどうかは、知名度が高いか低いかに依存する。おこちゃまの感覚で「真ん中」というのは、それは超有名ドコロであるから、実はとんでもなくレベルが上の世界だったりする。結局、その「真ん中」とか「普通」とかに収まっていくということがどれだけ大変かってことがからっきし分かっていないんですよね。

 こういう状態で放っておかれたのが、少子化でテキトーに高校、大学と進学していって、就職活動で超有名ドコロの企業ばっかりに出願して全滅していく身の程知らず野郎になっちゃうんじゃないですかね。

 「滑り止め」を探すということは、たしかに愉快な作業ではないかもしれません。

 「え、俺がこんなところを受けなきゃいけないわけ」

なんてこんなこともあるかもしれない。でもそれ、他の誰のものでもない、全部君自身のこれまでの積み重ねですから。まずそこから目を背けなさんな。さらにとどめを刺すようなことを言っちゃうと、塾長という立場から見て、高校側が出す基準が不当だなんて思うことはほとんどないです。

 「うわ~、テンション下がるわ~」と思ったら、カレンダーを見なさい。私立の入試まで、まだまるまる3ヶ月以上あります。出来ることなんてまだまだいくらでもあります。

 ここは絶対大丈夫というライン(つまり滑り止め)が決まったら、それがスタートラインです。そこからどこまですすめるか、頑張っていきましょう。

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