2020年03月18日 23:14

「競争原理」で子どもが伸びると思っている人は、人間を知らない

 こういうことを言うのは男親に多いように思われますが、「マイペース」な子どもを集団の中に入れて競わせたほうが伸びるのではないかという思い込みってありますよね。

 たしかに、勉強でもスポーツでも、トップクラスの層では、そのように見えますね。しかし実はこれ、水泳とか野球、楽器や数学などなど、それぞれの分野で特に適性の高い人たちの結果論を見て、「競い合っている」ように錯覚しているだけなんですよね。一流のスポーツ選手に、「他人は関係ない。自分の力を出し切るだけ」という人が多いのは、その証拠です。高いレベルで「競い合っている」ように見えるトップクラスでさえ、事実としては「マイペース」を貫いているものなんですよ。

 一般的に「マイペース」と呼ばれるお子さんたちはトップクラスから少し離れた層だと思われますが、そんな子どもを集団の中に放り込んだら、間違いなく潰れます。こんなことは、学校を見れば考えるまでもなく分かることです。しかし、人間焦っていると、合理的な判断ができなくなって、「集団の中でガンガン競わせれば伸びるんだ」なんて、特攻で一発逆転みたいな方法に飛びついてしまいたくなるもののようです。しかし、親というのは大人なんですから、子どもに関することで大人が子どもような判断ミスをする、誤った観念から抜け出せないというのでは、話になりません。

 人間、あなたがそうであるように、本当は競争なんてやりたくないものなんですよ。1番になれるかなれないかくらいの位置にある人だったら、競争はモチベーションにもなるかもしれませんが、そうでない大多数の人にとってはストレスフルなだけ。早々に脱落して、気力を失うでしょう。

 ネットの教育関連の記事をあれこれ見ていたら、子ども3人スタンフォード大学を卒業に導いたタレントで社会活動家のアグネス・チャンさんが、子どもに競争心を育てるべきかという興味深い記事を書いていました。ぜひ皆様もご覧になってみてください。大切なのは、自己の向上心ということで、まったくその通りだと思います。

 国語道場では、今日、中1の生徒で、中学3年までの社会科の学習内容を一通り全部学び終えてしまった猛者が現れました。さすがにここまで早いのは初めて見ましたね(^^;

 この生徒は、特に誰かと競ってこうなったというわけではありません。自分は社会が得意だという意識があって、興味関心を持って進めているうちに、おのずとこうなったということのようです。

 まあ、高校入試まで2年近くありますからね。社会に関してはここから先は基本事項の知識を完ぺきにするためのおさらいと、応用系の学習を週1コマのペースでやっていけばいいですね。浮いた時間は他の苦手教科の克服のための学習に費やすことができます。今日、親御さんと打ち合わせを電話でさせていただきまして、来月より別の教科の時間を増やすことが決まりました。

 こういうことは、国語道場の個別指導だから可能なのですよ。これが集団指導だったら、生徒によってはあっという間に終わらせられる社会の授業をだらだら受け続けさせられて、一方で苦手教科を重点的に学ぶということもできないですよね。本当にムダが多い。

 そんな国語道場の個別指導ですが、塾業界のご多分に漏れず、新年度の生徒を熱烈募集しております。春期講習もまだこれからのお申し込みも可能です。ご興味のある方は、どしどしお問い合わせくださいm(__)m

—————

戻る


友だち追加

お問い合わせ先

国語道場(西千葉)

稲毛区緑町1丁目27-14-202
千葉市
263-0023


043-247-7115
お電話のお問い合わせは、火~土曜日の午後3時~9時
メールは24時間承っております。