「終わりました」で大炎上
昨日の16日(日)、中学3年生は県立そっくりもぎを受けに行きました。
国語道場では、中3受験生の会場模擬試験当日に見直し学習会を実施しています。
模試を受けに行った直後で大変であることは確かですが、それなりに名の通った大学に進学するような人でしたら誰でもやっていることですので、中学生のうちから「模試の後は見直し」という習慣を身につけさせたいと思って続けています。
自己採点に始まって、解答解説を参考にしながらもう一度今日受けたテストの問題に取り組みます。塾長の私も、子どもたちの受けたテストの問題を解きます。
県立そっくりもぎの解答解説は、昨年度までよりはだいぶましになりましたが、それでも特に数学のそれは暗号のような文章。子どもたちだけでは解読不能のことがしばしばあります。そこで、私が「解説」の解説をする必要があるのです。
この模試の見直し会、子どもたちに、一流大学に入るレベルの人はこれくらいのことは当然やっている習慣を体験させるという意味合いがあると同時に、子どもたち一人ひとりの「頭の使い方」といいますか、そもそも「勉強」をどんな風にやっているのかを観察する機会でもあります。
ちょっとでも疑問点があればそれをなくすために積極的に質問してくれる生徒もいれば、勉強というと「時間を殺す」ことが習慣化してしまっていて、私からたしなめられながらなんとか学習を進める生徒もいます。
他の塾さんなどから国語道場に移って日の浅いお子さんですと、そもそも勉強するということがどういうことなのか根本的に分かっていないことも少なくありません。
テスト直しが始まって1時間ほど経ったところで、
「終わりました。」
といってくる生徒がいます。
「あっ、そう。じゃあ、数学の大問4番の(5)の答えだけど、これがどうして5分の21になるのか説明してみて。
「えっ?自分で説明するんですか?」
「いや、だって君、今『終わりました』って言ったよね?」
「はい。」
「終わったってことは、すべて理解できたということだよね?」
「いや、理解はできたんですけど、自分で説明はできないです。」
「はいはい、そういうの、『理解できた』って言わないから。」
間違えたところに、模範解答を赤ペンで書き写すだけとか、そんなことを勉強だと思っているお子さんって非常に多いのですよね。
模試と同様、入試本番のテストは自分一人で問題を読んで、自力で答えを出さなければいけません。それならば、普段の勉強は、自力で答えを出せるようにするというところに主眼が置かれなければなりません。
では、自力で答えを出せるようにするには・・・まず考え方、解き方を自分で説明できなければ話になりません。
こういう傾向は、集団一斉指導の塾にあまり深く考えずに通っているお子さんに多いですね。先生の「分かりやすい」授業を聞いて、それで「理解した」と得々としているレベルにとどまっているような人。自力でそれが再現できるレベルにまで達しなければ、まったく意味ないんですけれどもね。
国語道場では、お子さんが自力で解けるようにするという観点から学習指導をしております。当然のことながら、膨大な時間とエネルギーが必要になりますが、しかし学力を伸ばすために不可欠なことは、子ども自身の頭と手を使わせることだということをご理解いただきたいのです。
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