「絶対学力」を伸ばす
今年度1回目の「読書指数診断」が終了しました。成績表等の返却は、5月15日以降になります。語彙力30,000語マスターがどれだけ誕生するか、とても楽しみです。
「読書指数診断」というのは、日本語の語彙力と読みの正確さを測るテストで、毎年2回、春と秋に実施されています。
面白いのは、このテストが全学年共通問題であるところです。小学1年生から中学3年生まで、みんな同じ問題を解きます。
それの何が面白いのかと言うと、個々の受検者の「絶対学力」を測定することができるところです。
「絶対学力」とは何か。これは私の造語なので、辞書には載っていません(^^;
どういう意味かと申しますと、年齢に関係なく個々人が持っている学力のことです。
たしかに、小学低学年の児童には分からない言葉がたくさんありますから、学年が高いほどテストの成績が高くなる傾向はあります。
しかし、小学高学年と中学生ともなると、語彙力は必ずしも上級生の方が高いとは限らないケースがちらほら出てきます。小学5年生にもなれば、推定語彙力30,000語に到達する児童が現れてくるのに対し、最終的にそこまで到達することなく中学を卒業していく生徒も、これまた結構な数実在します。
こういうデータを見てしまうと、学校のように様々な学力層の子どもたちを数十人、一つの教室にまとめて勉強を教えるなんて絶対無理だということが分かります。何せ小5で30,000語を超える語彙力を身につけている子どももいれば、中2、中3で2万数千語の語彙力という子どもたちもいるわけですから。一人一人の子どもたちの日本語能力を把握し、そのうえで個別に合った学習指導を施すことの必要性を痛感します。
この「読書指数診断」というテストを受けていただくことで、学年に関係なく一人一人の日本語能力を明らかにすることができます。小5でも語彙力30,000語を超えるのであれば、小5用の問題集などやらせるのは時間の無駄ですし、中3でも語彙力が2万数千語しかない状況であれば、中3用のテキストを渡しても手に負えるはずもありません。それぞれに合った教材を使って指導していくべきです。
ところで、語彙力30,000語とはどれくらいの語彙力になるでしょうか。
一般的な小学生用の国語辞典は、たいてい収録語数が3万数千語です。ですから、語彙力30,000語といったら、小学生用の辞書のどのページを開いても、出てくる言葉の意味が分かるという状態ということになります。なかなかすごいですね。
しかしながら、例えば県立千葉中や難関私立中学を目指すお子さんであれば、過去のケースから考えても、だいたい小5の間にこれくらいの語彙力に到達していなければ、合格は少し厳しいかもしれません。
また、このブログで何度も繰り返し申し上げていることですが、標準的な中学校の学習内容を十分にマスターできるようになるために必要な日本語語彙力もこれくらいです。教科書に出てくる言葉、学校で先生が授業で話したり書いたりするときに使う言葉をちゃんと理解することができるためには、これくらいの語彙力がなければだめだということです。偏差値で言うと62以上(上位1割よりも上)の位置に入ろうと思ったら、最低でもこれくらいの日本語語彙力は必要です。
「絶対学力」の一つである日本語語彙力を効果的に伸ばすことのできる最良の教材は、国語道場が独占的に西千葉地区でご提供している読書指導「ことばの学校」です。学力上位層に食い込むことのできる「絶対学力」を伸ばすためには、率直に言って中学からでは遅いです。できれば小学校低学年からなにがしか「絶対学力」を伸ばせる教育を始めてほしいと思います。
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