2019年08月28日 19:23

お子さんが志望校や将来の夢を質問されているときに、親御さんが「まだ決まっていません」なんて割って入るようなことをしていると、お子さんが大学に行けなくなるかも

 大学研究家の山内太地さんのツイートにこんなものがあったのですが、本当に今の高校2年生は大変だと思います。

 ご存じの通り、現在の高校2年生は、センター試験の後継の大学入学共通テストを受けることになる最初の代になります。それに加えて大学入試よりも前に、英検などの英語民間試験でしかるべき成績を収めておかなければならないことになっています。

 その英語民間試験受験のエントリーはもうすぐ9月から始まります。こうなると、これから難関大学を目指す子どもたちは、高校2年生の夏休み明けの頃には、もうどの大学を受けるということくらいは決めていなければいけないというスケジュールになってきますね。

 どうでしょう。これをお読みになっている皆さんは、高2の夏休みが終わった頃ってどういう状況でしたか?私なんか、秋の文化祭に向けて毎日部活三昧でしたからね。私は一浪していますんで、最終的な受験校は高校卒業後(^_^;)に決めているわけですけれども、ホント、今とこれからの高校生は本当に大変ですね。

 そんな他人事のようなことを言っているわけにもいきません。うちにも小6の娘がいますから、こういう社会情勢の変化に対応できるような子育てと言いますか、親子のかかわり方を考えていかなければいけません。

 私は塾をやっておりますから、それこそたくさんの親子とこれまでもお話をさせていただいております。その中でちょっとこれはどうかなと思ってしまうシーンの一つに、親御さんがお子さんへの質問に割って入ってしまうというものがあります。中でも進路関係については、あまり感心できないなと思うことがあります。

 面談で私がお子さんに対して、

「どこ高校に行きたいの?」

とか、

「将来は何になりたいの?」

なんて質問をしますと、横からお家の方が、

「まあ、まだ◯◯ですから。決まってません。ねえ(子どもの方を向く)。」

といった感じで代わりに答えてしまうという光景は、それこそ幾百幾千と見てきました。

 変なところで子どもを甘やかすところがある日本の現状において、このような将来についての質問に答えられないお子さんがたくさんいるのは仕方のないことだと、私も思ってはおります。しかし、それはやっぱりよくないことですよ。

 お子さんが将来何になりたいのかとかいうことは、小さいうちから問うていくべきだと思いますね。そういうことを常日頃から話題にするようにすれば、テレビを見るにしてもネットで動画を見るにしても、見るもの話すことが変わってくるではないですか。

 上にも述べたように、高校に入学してからわずか1年半もすれば、自分はどの大学に行きたいのかある程度明確に決められなければなりません。自分の特性を知って、どのような仕組みの入試だったら自分に合っているか考え、それに向けた対策を始めていくようでなければなりません。

 お子さんがそのようになっていけるようになるためにも、将来についてのシビアな質問を、どんどん大人が吹っ掛けていくことが大切だと思いますね。

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