2018年09月04日 09:37

お子さんの「勉強する能力」そのものを測ります

 今年は、夏休みの終わりごろにかけて、子どもの自殺を予防する目的で、行きたくなければ学校に行かなくても大丈夫だという話題がテレビで盛んに言われていたように思います。

 学校になじめない、行かないという子どもは年々増える一方で、今後も減ることはないでしょう。学級制というストレスフルで無意味な仕組みを変えていこうとしない限り。

 国語道場の塾長という立場で、現在の学校のダメなところを指摘させてもらうと、中学生の大半が、中学生としての学習に必要な日本語能力を身に着けさせることができていないことですね。

 私には、学校の先生方を批判する意図は毛頭ないです。自分の子どもたちがお世話になった/なっている先生方について言えば、有能で人間的にも立派な方が多いと思っています。個別指導塾チェーンの、無知で金儲け主義の連中に比べたら、100光年くらい優れた方が多い。

 問題なのは学校というシステムです。選抜試験もなく学力格差のある子どもたちにまとめて授業をするなんてそもそも無理な話で、その無理なものを維持するための学級制がストレスフル。結果として学校は指導要領に定められたことを「教える」というかアナウンスするだけの機関になってしまっていて、子どもたちにそれを身に着けさせるところまで責任を持たない仕様になってしまっているんですよね。

 小学校で習ったことにところどころ身についていない部分がある程度ならまだいいのですが、中学校で習うことを理解し、身に着けるのに必要な日本語能力が、大半の子どもたちに身についていないことは大問題です。中学校の学習内容を習得するのに必要な日本語語彙数は30,000語ですが、ほとんどの子どもたちは、小学校卒業時点で22,000語前後の語彙力しか持っていないというのが現実です。

 小学校高学年、中学校で顕著になる子どもの成績不振の根本的な原因は、多くの場合日本語能力の不足にあります。しかしながら、ほとんどすべての学習塾は、学科の指導しかしていません。学校で教わっていることを繰り返しているに過ぎないわけです。だからたいてい何も変わりません。

 西千葉地区では、私の知る限り国語道場だけが、あらゆる学びの基盤となる日本語力を伸ばす指導を行っています。その一つが読書指導「ことばの学校」であり、また国語記述の授業です。

 今月の下旬に、その日本語能力を測る「読書指数診断」というテストを実施します。具体的には日本語の語彙力と読みの正確さを測り、それを「見える化」するテストです。日本語語彙力と読みの正確さーーこれは勉強する能力そのものと言ってもいいですね。

 「読書指数診断」は、ことばの学校本部が主催する全国規模の日本語能力テストです。国語道場では、「ことばの学校」受講者だけでなく、すべての塾生に受検していただいています。そして、その結果を日々の学習指導にフィードバックしています。

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