この夏休みは一生に一度だけ、二度と帰ってこない
この夏休みは二度と帰ってこないから、いい思い出を作りましょう。
という話ではありません。塾ですからね。勉強のことです。
受験はまだ先だし、今年は特に何もやらせなくてもいいかな、といった考え方。
まあ、それもそれでいいでしょう。人生のうちでだらっとする時期があるのは何も悪いことではないと私も思います。
でも、そこで勉強せずに過ぎていった時間は二度と帰ってこない。それはいずれ超人的な努力で取り返さなければいけなくなるということは頭の片隅に入れておいたほうがいいでしょう。
夏休みにおける既習事項の総復習。それは中3で初めてやるよりも、中1からやった方がいいに決まっています。中1だったら「総復習」と言っても4月から始まった中学校の勉強の4か月分をおさらいすれば終了ですが、中3までそういうことをやっていなければ、同じ「総復習」でも、2年+4か月分を同じ夏休みの日数でやらなければいけません。どちらの方がみっちりと学習できて、しっかりと身につきそうか。考えるまでもありませんね。
しかも中学1年生なら、夏休み前までの4か月間の内容をしっかりと身に着けることができれば、夏休み後に新たに勉強することもすんなりと理解し、身に着けやすくなるでしょう。中1の夏休みにしっかりと復習をしていない人は、9月から新しく学ぶこともよくわからずになかなか定着しない可能性が高くなります。
考えてみると恐ろしいことで、中1から長期休みの時にちゃんちゃんと復習をやっているお子さんは、学んだことをほぼその場その場で着実に身に着けながら進んでいるのに対し、中3まで特にそういうことをやったことのない人は、中3の夏休み前までの学習内容の理解もあいまいであまり身にもつかない状態で生きていることになります。つまり、中1からこまめに復習をやっているお子さんが中3になった時、その夏休みにやるべき復習は量的にも少なくなるはずで、そのわずかな苦手を克服しさえすれば完成するのに対し、中3まで復習を放置しているお子さんは、中3の夏休みにほぼ0から学びなおしをしなければいけないということです。
親御さんにもよくよく理解しておいていただきたいことは、中1なら中1、中2なら中2の夏休みにやっておいた方がよいことは確かに存在するということです。それを、「中3は受験生だから」というほとんど何の意味もないような思い込みから、中3の夏休みになったら勉強すればよいなどと思うことは、単なる認識不足、勘違いにすぎないということです。
小学生にしても同じです。小4なら小4、小3なら小3の夏休みにしっかりと復習するようにしていけば、小6や中学になるまで放っておくよりも、はるかに身につくことも多いし、その後の理解・定着も向上するというものです。
こういうことを理解したうえで、夏休みに勉強させるなり、遊ばせるなりされることです。
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