2019年08月22日 18:13

すぐに「分からない」とあきらめるお子さんには、教えるよりも音読させる方が有効

 国語道場は個別指導の塾です。授業の曜日と時間は、学年・教科に関わらず生徒が自由に選んで通えます。したがって、一斉に同じことを子どもたちに教えることはありません。新しい学習事項を一人一人個別に教え、分からないことも個人個人に説明します。

 それでは、そこいらの個別指導チェーン塾と国語道場は、個別指導という点においてどこが違うのかと言いますと、それは国語道場は自立的に勉強できる方法を個別に教えているところです。したがって、新しい単元の考え方や解き方、分からなかった問題の解説をマンツーマンで行った後、必ず自分の席に生徒を戻して、生徒自身に自分の頭と手を使って問題を解かせます。

 チェーンの個別指導塾は、講師が生徒の横にべったり張り付いて手取り足取り教えます。英単語の意味が分からないと言えばそれをすぐに教え、問題の答えが分からないと言えば答えを教えます。こうして子どもたちに「分かった」気にさせて、つまるところ自力では何もできない人間に育てています。こうして、夏期講習や冬期講習で30万円だの40万円だの出して講師につきっきりで教えてもらえないと、地元の公立高校受験もできないようなでくの坊がたくさん生まれていくわけです。

 国語道場にも、問題を見てちょっと考え(たふりをし)て、すぐに「分かりません」と言って「質問」に来る甘えん坊将軍はいます。

 もちろん、この子にはまだこの問題は難しいところがあるよなといったケースでは、すぐに懇切丁寧に教えます。しかし、他の個別指導チェーン塾などから移ってきたばかりなどで、依存心の強いお子さんなどに対しては注意が必要です。こういうお子さんに安易に教えこんでしまうのは、下の下策です。さらに依存心を強めることになるだけだからです。自分の頭で考えて行動する人間を育てることが教育であるならば、こんな行為はそもそも教育と呼ぶに値しないものであることは明らかです。

 国語の読解問題に限らず、英語や理科、社会で、すぐに「分からない」と言ってあきらめてしまうお子さんにお悩みの親御さん、お子さんが問題に取り組んでいるときの様子を観察してみてください。問題文を読んでいるというよりは、漫然の問題を眺めている感じではないでしょうか。視線がぼんやりと問題集の上を行き来してちょっとすると、「分かんない」と言ってくるような感じではありませんか?

 こんな時に、「問題をちゃんと読みなさい」などと言っても、難しい場合が多いですね。恐らく本人は、「ちゃんと読んでるよ」と答えることでしょう。要するに、すぐに「分からない」と言ってあきらめるタイプのお子さんには、そもそも書かれていることをちゃんと読むという習慣がきちんと身についていない場合が多いのです。

 このようなケースの対応としておすすめなのは、本文や設問を音読させることです。ただ「読みなさい」と言われるだけでは、書かれている文字を眺めるだけですから、一字一句正確に声に出して読ませる必要があります。それだけでも理解度が格段に向上します。ちょっと音読したとたんに、「あっ」とか言って答えに自力でたどり着けることも少なくありません。

 音読は、設問に関する部分だけでも結構ですし、よく分からなければ最初から最後まで読ませてもいいでしょう。音読なんて時間も手間もかかって大変そうだとお感じになるかもしれませんが、それでも試しにやってみていただきたいです。問題集に掲載されている読解問題の音読なんて、実際それほど時間もかかりません。

 なお、音読があまりにもたどたどしい場合は、与えている問題のレベルが本人には難しすぎます。本人の学力にあった問題を与えましょう。

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