せっかく早期に「ガン」が見つかったのに末期まで放置する人びと
先日、新小学6年生(現小5)の募集をあとお1方で終了するとアナウンスいたしましたが、気がついたら新小学3年生(現小2)もあと1名で定員でした。
そのほかの学年はまだ定員に達する状況ではないのですが、さらに全体の定員というものがありまして、そちらが充足した場合は、昨年末のように募集終了となります。ご関心のある方は、どうぞお早めにお問い合わせください。
さて、突然ですが、健康診断などでガンのような非常に深刻な病気が、早期の段階で偶然見つかったとします。そういう時、皆様でしたらそれからどのような行動を取られるでしょうか。
ほとんどの方が、医師の支持をあおぎ、治療などの対応を取りますよね。わざわざ深刻なステージになるまで放置する人はいないと思います。私だってそうするでしょう。
有名人や身の回りの人にも、定期的にガン検診を受けていたのに、見つかった時はすでに深刻な状態であったなどといった話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ですから、早い段階でがんのような深刻な病気が発見されるということは、本来ラッキーなことと言っていいでしょう。
そう。通常は、やばい病気なんかが早期で見つかれば、誰だってそれこそ全力で対応しようとするものです。
ところが、重大な事態が早期の段階で発見できているのに、多くの人がなぜか手のつけられないような状態になるまでわざわざ放置してしまう問題があります。
それは、子どもの学力です。
小学校のテストで90点以上取れていないことが多いとか、◯年生の頃から算数が分からないと言っているとか、もともとスローペースで周りについていけていないようだとか、気づくべきポイントが結構あって、しかもそれを親御さんがこれはちょっとまずいのではないかと認識されている場合も多いですよね。
にも関わらず、なぜか習い事が忙しいとか、おかしな理由で勉強を後回しにしてしまう方が少なくありません。
これって本当にもったいないというか、いや、ほんとうに恐ろしいことだと思います。
子どもに危機感がないのはまだ分かりますが、この場合大人の方の危機感がない、考え方がちょっと変ということが大変気になります。
大人がこういう発想だと、子どもは中学に進んでからは今度は部活動一辺倒になっていきます。
「文武両道(笑)」なんて結構なモットーを掲げる人もいらっしゃいますが、ほとんどの場合ダラダラと際限なく部活動に時間を食いつぶされ、勉強時間はゼロになります。
まあ、ともかく習い事や部活動を勉強に優先させることに疑問を持たない方は今でも多いですね。
海外に留学やお勤めで住まわれた方はご存じと思いますが、先進国や新興国で、子どものすべきことで勉強を最優先に考えない国民なんて、日本人くらいですよね。
趣味の習い事や部活動なんて、二の次以下に決まっているじゃないですか。
バブル経済が崩壊して20年以上。日本の国際的地位が低下して、財政危機と少子化は解決の糸口すら見つからない。このまま行くと私達の子どもが大人になる頃は、間違いなく日本は今よりずっと貧しい国になるわけです。
学力も低くてなんの職能もない人には稼げるような仕事はなく、単純労働くらいしかすることがないという世の中はもう始まっています。
遊んで(もいいんですかそれを最優先にして)いる場合じゃないんですよ。にも関わらず、なぜか子どもの勉強について必要な措置を十分に取らずに後回しにしてしまう大人が多いことには驚きを禁じえません。
国語道場には、小学校低学年から入門される方が多いのですが、高校受験準備のために中学の後半からお入りになる方ももちろんたくさんいらっしゃいます。
中学後半からお入りになる方々の中には、かなり学力的に深刻な状態になっている方もいらっしゃることがあります。率直に、どうしてここまでおいておいたのか、あるいは中途半端な対応しかしてこなかったのかと思うこともあります。
はっきり申し上げて、勉強についてこれはちょっとまずいのではないかということに気づきながら必要な措置を十分に取らないことは、せっかく早期で見つかったガンをわざわざ末期ステージまで放置することと同じくらい不条理なことです。
国語道場には小学校低学年からお入りになる方が多いと先ほど申しましたが、この道場の保護者の方々のように、早期にお子様の学習上の問題点に気づいたら、直ちにその対応の行動に移るという姿勢は、多くの皆さまにご参考にしていただきたいところであります。
勉強の問題は、早期であればあるほど克服しやすいのは、考えてみれば当たり前のことです。例えば小学3年生で対応を取れば、身についていないところをすべて復習するとしても、そんなに範囲も広くありませんし、難しくもありません。
これくらいの早い段階で手を打っておけば、学習上の困難を克服することも容易ならば、さらにその後の大幅な伸長さえ期待できます。
小3から国語道場の前身の塾に通わせ始め、最終的に偏差値40アップを実現したお母様については、すでに何度もご紹介しておりますが、極端な場合、小学校低学年でちょっと遅れているかもと思われることがあるお子様でも、中学に進学して上位1割に入ることは十分に可能なのです。
勉強の問題は、健康の問題と同じくらい大切である。何よりも優先に取り組むべきものであるという発想の転換を、まず親御さんにしていただきたいと思います。
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