2020年02月11日 19:58

そう、違う!勉強の仕方が変!

 いよいよ明日は千葉県公立高校前期選抜学力検査初日です。前身の塾の時代を含めて国語道場としては19回目の公立入試本番ですが、何度やってもやはり緊張しますね。

 おとといの日曜日(9日)には、最後の「過去問道場」を実施しました。塾長の私自身の高校受験の時からは考えられないような猛勉強を国語道場の生徒たちは積み重ねてきました。まさしく、やれるだけのことはやっているといって間違いありません。ただただ明日は、子どもたち本来の力が発揮されることを祈念します。

 話はそれますが、「過去問道場」の昼食休憩の時、生徒の一人が、「夜の女王のアリア」(モーツァルトのオペラ『魔笛』の中の一曲)を歌って聞かせてくれたんですが、最高音のハイFを楽々出すのにはびっくりしてしまいました。

 9日は、「過去問道場」と同時開催で、定期テスト対策学習会「日曜道場」も実施しました。普段の授業は原則として学校の予習という形で引っ張っていく進め方をしているのですが、この「日曜道場」では、一通り試験範囲の学習の終わった生徒に対して、繰り返し試験範囲の学習を実施して、定着不十分なところを潰し、さらに高得点をとれるように様々なタイプの問題に取り組んでもらっています。

 中1の理科で、音の速さに関する問題に取り組んでいるときのこと。

「先生、これって『み・は・じ』と同じですよね。」

「そうそう。中学の勉強といっても、理科の計算問題は算数だからね。」

 皆様もご存じかとは思いますが、「み・は・じ」というのは、速さの問題を解くときの3つの要素、「道のり」、「速さ」、「時間」のことです。しばしば、下のような図を描いて、効率よく速さに関する計算方法を覚えるために使われます。

「『み・は・じ』って、『道のり』÷『速さ』が『時間』で、『道のり』÷「時間」が『速さ』で、えぇと、『速さ』かける・・・?」

「う~ん、そうなんだけど、『み・は・じ』の図って、その公式を覚えなくて済むようにするための工夫なんだけどね。」

「?」

「いや、この円を上下二つに割っている横線は分数の線を意味していて、この図ひとつを覚えれば、速さの問題の公式を覚えなくても、ここに数字を当てはめるだけで計算できちゃうってものなんだよ。」

「そうだったんですか?」←別の生徒

 速さについては小学校の算数で勉強する単元ですが、この子たちは、中学生になる段階で国語道場に通い始めてくれた生徒です。学校でほかの塾に通っている子どもたちから、「『み・は・じ』を使って解く」なんてことを伝え聞いて知っていたようですが、なんでそんな勉強の仕方をしているのか、本質的なところまでは理解していなかったようです。

 「日曜道場」という形で、通常の授業とは違う形で改めて一人一人の勉強方法を確認するのは大事だなと改めて思いました。一見ちゃんとやっているようなんだけれども、実は今ひとつ大事なところが分かっていないなんてことが明らかになるものです。

 この「日曜道場」、お子さんにとってとても良い学習の機会になっていると思うのですが、なかなか参加してくれないというお子さんも若干名いまして、残念に思っているところです。「日曜道場」に参加するというのは、自分の勉強の仕方を人にさらせるという心の強さがあるということなんですよね。

 「自分のやり方に変なところがあったら教えてください」という姿勢がある人のほうが伸びるのは、当たり前です。そして、自分のやり方におかしなところがあるとわかったら、より良いやり方を素直に受け入れて取り入れていく姿勢のある人がどんどん成績が良くなるのも当たり前です。なかなか成績の上がらないお子さんの傾向としては、自分のやり方を人に見せたがらなかったり、より良いやり方を素直に聞き入れず我流を通そうとしたりするところがあります。子どもたちには、自分の「欠点」を人にさらせる心の強さや、より良いものを素直に受け入れられる柔軟さを持ってほしいと思っています。

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