2016年07月31日 20:07

そんな「個別指導」じゃ伸びませんよ

 国語道場の中学生の学校の夏休みの宿題ですが、多くの生徒はかろうじて自由研究の実験が残っている程度というところまでこぎつけたようです。とにかく、お盆休み明けにまだ終わっていないなんてことがないようにしておきましょう。

 昨日の記事にも書いたように、国語道場では、前期中間テスト・第1回定期テストで過去最高得点、過去最高順位を獲得した中学生が続出しました。

 一方で、今年の夏期講習でも、他のチェーン系個別指導塾から結果が出ないといったい理由で移ってこられた方が複数いらっしゃいます。

 もちろん、今通っているチェーン系個別指導塾で成績が上がった、子どもに合っているようだという方もたくさんいらっしゃるでしょう。それは大変結構なことだと思います。

 ただ、そうでない方が少なからずいらっしゃるのは、それはお子さん自身の問題というよりはチェーン系個別指導塾の指導の構造的な問題かもしれませんよ、ということを頭の片隅に入れておかれたほうがいいかと思います。

 個人が特定できてしまうようなお話を書くことはできませんので、ずっと前に実際にあったヒントになりそうな事例を挙げておきたいと思います。

 そのお子さんは某チェーン系個別指導塾に通っていたのですが、親御さんも大変熱心につきっきりで手取り足取り「個別指導」されていたようです。しかし、子どもの成績は一向に上がらない。教えているときは理解していて、ちゃんとできているのに、テストになると全然結果が出せない。そういう状況でした。

 これ、理由は簡単なんですね。実際に頭を使っているのが教えている講師や親御さんで、子どもではなかったからなんですよね。

 その塾講師や親御さんは、教えているつもりで、実は自分がほとんどすべて子どもが解くべき問題を解いてしまっていたんですね。たくさん勉強できて、さぞ充実していたのではないでしょうか。

 子どものほうは、自分のほうでは一向に頭を使うことなく、説明を聞いているだけですから、分かりやすいうえに楽。こちらはこちらでさぞ快適だったことでしょう。

 こんな「個別指導」をやっていたら、子どもができるようにならないのも何の不思議もありません。しかし、教える方も「一生懸命」で、教わる方も「分かりやすい」のに成績は上がらない理由が、当事者にはなかなか見えてこなかったようです。

 現実に、こういう本質的なことに気づかずに、集団で教わってもできないから「個別」で教わったほうがいいんじゃないかとか、1:3より1:2、1:1がいいんじゃないかとか、まるっきりトンチンカンなことにこだわっている人はたくさんいらっしゃるのでしょうね。

 ここまで言っても、「いや、1:2以下じゃないと絶対にダメだ」とかいった見当違いなことに価値を見出されるのであれば、それはそれで自由なのでそちら方面に進んでいかれればよいかなと思います。国語道場のサイトをこれ以上ご覧になる必要もないです。

 テストなどで独力でできるようにするためには、子ども自身が自分の頭と手を動かして習ったことを使っていくことです。あるべき個別指導とは、このような勉強において本当に大切なことを、個々に合った形で教え、たゆむことのないようにサポートしていくことです。

 国語道場は、こうした個別指導の本質をしっかりと抑えてお子様方を指導していくことで、これからも実績を出し続けて参ります。

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