なんだかんだで大学入試は「英語4技能」が必要で決着
今の高校2年生から受験することになる新しい大学入試制度では、英検やGTECなどの英語民間試験で事前にある程度の成績を収めておくことが必要になるということは、多くの方がご存じかと思います。その成績は、「大学入試英語成績提供システム」という国の機関に保管されます。各大学は、そこから受験生の英語民間試験の成績情報をもらい、合否判定に活用することになっています。
初めてとなる2020年度(実施は2021年)入試においては、この「大学入試英語成績提供システム」に参加するかしないかは、各大学が独自に決定できるようになっています。それについての報道が、今日の午後にありました。
けっきょく国立大学は93.9%が参加
これまでの報道に、この英語民間試験の導入に関して、全国高等学校長協会が文科省に延期を要請したとか、TOEICが撤退したとか、また多くの大学教員が反対意見を表明していたとかいったことがありました。もしかしたらこれはお流れになるんじゃないかとも思えるような雰囲気もあったように思われました。しかし、実際フタを開けてみれば、国立大学はほぼ全学が参加するようです。参加しない大学は、北大、東北大、筑波技術大、京都工芸繊維大学の4学だけです。強硬に反対を唱える先生のいる京繊大が参加しないのはまあそうかなと思いましたが、反対論の代表者の一人がいる東大は、大学としては結局参加ということで、なんだよと拍子抜けしてしまいました。
テレビの報道では、この英語民間試験を利用した制度に参加する大学は5割程度しかないとされていますが、これは私立大学を含めた数だということに注意が必要です。もともと私立大学が第一志望という受験生にとっては、これまでもそもそもセンター試験を受けることは絶対条件ではありませんでした。新テストである大学入学共通テストの導入も、その中心は国公立大学入試改革なんだろうと思います。したがって、私立大学を含めて、「新制度への参加は半分しかない」という報道は、ミスリードかなという気がいたします。
重要なのは、国立大学はほぼ全校新システムに参加するということです。国立大学志望者は、否が応でも新システムに向けた対応を始めなければいけません。
国語道場では、明日今年度第2回目となる英検を準会場として実施いたします。国語道場は、お子さんに英語4技能を身に着けるための学習指導や様々な活動を積極的に続けてまいります。また、受験生のために、公正で安定した大学入試が実施されるようになることを、強く希望しています。
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