2018年06月14日 22:35

ほめられるのがヘタ

 明日から第1回定期テスト・前期中間テストが始まる学校もありますが、先週行われた中学校の結果が出そろってきました。

 全体的に好調で、5教科で70点近く、1教科で30点以上前回よりも得点を上げた生徒をはじめ、自己最高得点・過去最高位を記録する生徒が続出しています。今日時点で、5教科の学年順位が1ケタになったと、2人の生徒から報告をもらいました。

 国語道場は、特段入塾テストのようなものは行っていないので、締め切りにさえなっていなければ、いつでもだれでも入塾できる塾です。しかし、あらゆる学びの基盤である国語力をしっかりと固め、そこから残りの教科の学習指導を進めていくことで、全体的な学力・成績アップを実現しています。

 学年順位1ケタになったと今の時点で報告してきてくれている生徒2人とも、小学生時代の最初の実力テストの偏差値は普通でしたが、そこからの頑張りでここまで伸びてきました。そこが本当に素晴らしいところです。

 彼らはもちろんのこと、少しずつでも努力の成果の現れたところを見出しては、一人一人ほめまくっています。

 ほめられて、素直に「ありがとうございます!」なんて礼が言えたり、ニコーっとかいい表情で笑ってくれると、こちらもさらにうれしくなります。

 でも、

「え!すごいね、数学と社会、過去最高得点じゃん!順位もこれまでで一番いいんじゃん?!」

「あぁ、でも英語が・・・。思ったほど取れてなくて・・・。」

なんてことを言われると、悲しくなってしまいます。

 「お前、ほめられるのヘタだなぁ・・・。よいことがあったときくらい素直に喜べ!」

とアドバイスしております。

 こういう反応をしてしまう子どもたちは、自分の欠点をことさらに言うことがよいことだと思っているのでしょうか?私は疑問です。

 自己分析ができているとか、バランスの取れたものの見方ができているとか、そんな風に思うのでしょうか?私には、自己肯定感の低さの表れのように思えてなりません。

 お家の人にテストの結果を見せると、

「あら、数学が全然取れてないじゃない。」

なんて感じで、悪いところばかり追及されているんじゃないか。そんなことまで心配になってしまいます。

 先日、筑波大学付属駒場中学・高校の校長の林久喜先生のインタビュー記事を読みました。そこで先生はこのようなことを語っていらっしゃいました。

――今の小学生や保護者に強調したいことは?

好きなことをつきつめてほしい。一つ飛びぬけたところがあると、それに応じて全体も広がっていきます。

朝日小学生新聞 2018年4月27日号

 私も全く同感ですね。一つでも夢中になっているものとか、得意なものがあるというのは本当に尊いことです。勉強は、教科が違ってもどこかしら繋がっているものです。一つでも強みがあると、他の教科にも波及して全体がよくなっていくものです。

 子どものよいところに目を向けずに悪かったところにばかり目くじらを立てるようなことは、その成長の可能性を自ら叩き潰しているようなものだと思います。

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