エロマンガ島で勉強
トップページでも告知させていただきました。今年度(平成27年度)の生徒の募集は終了させていただきました。
本ブログでは書いていたのですが、トップページで明示すべきでした。せっかくお問合せをくださった皆様にはご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
新年度、さらにパワーアップした国語道場にどうぞご期待ください。
さて、国語道場には自習室に資料として世界地図と日本地図が貼ってあるのですが、その世界地図になんだか変な印が・・・
ご存じの方も多いかと思いますが、南太平洋の小さな島です。ヴァヌアツ共和国領です。
広い世界地図からこれを発見した奴は、きっと喜望峰に到達したヴァスコ・ダ・ガマや西インドに到達したクリストファー・コロンブスのような心境だったかもしれませんね。その心情を察して、この落書きはそのままにしてあります。
さて、最近になって、小2のうちの娘が、道場の世界地図のエロマンガ島に印がついていることに気が付いてしまいまして、そのことをわざわざ私に報告にきてくれました^^;
そこで、エロマンガ島はどういうところなんだろうということになったんですが、まさかエロ漫画がいっぱいある島だなんてことはないでしょうし、まあ、南太平洋の島だし海がきれいでのどかなところなんかなあなんて話しながら、Wikipediaで調べながらそれを娘に話して聞かせることになりました。
してみると、いやはや、知らないということは罪なことなのだなあと。むしろ、エロマンガ島の悲劇は世界中の人がもっと知るべき事柄なんではないかと思い至った次第です。
エロマンガ島は日本の近世期くらいまでは豊かな森に覆われ、最大で人口も1万人くらいまで到達したところだったそうです。それが19世紀に入り、盛んに英国や仏国からの文化的侵略に晒されていったということです。具体的には、宣教師が頻繁に派遣されてキリスト教化が試みられたこと、白檀の木が取れるということで森林の伐採が行われ、密林が破壊されていったことなどです。
森林が失われると、今度はオーストラリア開発のための奴隷狩りが行われたり、西洋人がもたらした疫病で多くの島民が死んだりしたために、ひどいときは人口が400人程度まで激減したそうです。100年程の間に住民の96パーセントが死に至らしめられたって・・・。
最終的には英仏の共同統治下に入り、元々のポリネシア文化も完全に破壊されてしまったということでした。
うーん。エロマンガ島という名称から勝手にのほほんとした情報を期待してしまっていたんですが、とんだ思い過ごし。むしろ、現代の世界の不安定要因の淵源となっている、欧米列強による帝国主義的侵略が極めて凶悪にその爪痕を残した土地だったんですね。
あらゆるところに学びの種は転がっているものです。
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