ダイエットも勉強も同じという厚切りジェイソン氏は、勉強法の達人だ
仕事柄、「年収○○以上の勉強法」などといった記事を見かけると、気になって見てしまいます。気になるのは「年収○○以上」のほうではなくて、「勉強法」のほうですよ。
最近読んだ記事では、厚切りジェイソン氏の勉強法の記事が大変素晴らしかったです。
他のブログやまとめサイトなどでもいろいろな視点から言及されていますが、私は次の点でこの記事は素晴らしいと思いました。
それは、ダイエットと勉強が同じと言い切っているところです。そう言えるのは、勉強のことをよく分かっている証拠ですね。そりゃそうか。
ジェイソン氏は、勉強の仕方についてダイエットとの共通点を挙げています。それは、
①始める条件がそろうことを待ってはいけない
②計画至上主義はいけない
ということです。
勉強を始めるにあたって、あれこれ雑事が終わって時間を確保できるようになってからなんて考えてはいけないというのは本当ですね。児童・生徒に当てはめてみると、部活や学校行事も終わって、ついでに受験に関係のない学校の勉強も終わって・・・なんてやっていたら、高校を卒業して浪人になってしまいますよね。ま、それを実際にやらかしたのが、この私ですが・・・(^^;
ジェイソン氏は飛び級で大学に進んだということですが、なぜこういうことができるのか、ここに重要なヒントがあるようです。いろいろと学校などでやることがあって多忙でも、それが終わってから次のステップの勉強をやろうと考えたのではなく、どんどんと自分の勉強を進めていったのではないでしょうか。
これ、ダイエットでは、非常に分かりやすいですね。あれです。「明日になったら」というやつです。絶対にやせられない発想法です。
とにかく、勉強ならこれとこれとこれをやると決めて、それを1日10分でも30分でも愚直に実行することが大切ということですね。
計画至上主義がいけないことについて、ジェイソン氏は、ことが計画通りに進まないとそれが挫折のきっかけになるからだと言っています。しかし、これ、成績や成果をどう評価するべきか、ということにもつながる考え方ではないかと思いました。
実は私も、現在ダイエット中なんです。
きっかけは、私の高校時代の友人が、2年ほど前に心不全で倒れたことです。幸い一命はとりとめたのですが、彼はもともとオーバーウェイトで、長年の負荷が40代での発病につながったようです。
ビビリーな私は、大変恐ろしくなりまして、減量を決断いたしました。「ためしてガッテン」で紹介されていた、体重計に乗るだけダイエットです。あと、天台からみどり台まで徒歩通勤しているのも、減量の一環です。
さて、減量の進捗ですが、iOSのヘルスケアというアプリに日々データを保存していけるのがいいですね。あるとき、こんな週がありました。
って、体重増えてるじゃん。やってること、全然意味ないんじゃないの?
こんな風に周章狼狽しているようでは、まだまだ精神修養が足りないと申し上げざるを得ません。
ジェイソン氏は、計画至上主義はいけないと言っていました。それは、何か月までに何kgやせる、などと目標を立てていたりしますと、そのことが挫折のきっかけになるからということでした。
これまで数百人のお子さんの学習指導、成績アップのお手伝いをしてきた者としては、ジェイソン氏の言うことはとてもよく分かるんです。つまり、成績・成果は、進捗と必ずしも比例的に見えないことがよくあるということなんです。
ダイエットであれば、それが進むに伴って体重が順調にやせていくとか、勉強であれば、やればやるだけ成績が上がっていくとか、そのように見えないことは非常によくあることなのです。
大切なことは、そのような短期的な数字の上がり下がりはあまり気にせず、やると決めたことを愚直なまでに継続することです。
お子さんの成績で、上のグラフのような状態になるとあわてふためく方もいることでしょう。「今のまま続けていて大丈夫なんだろうか」、「ほかにもっと何かやらせたほうがいいんじゃないか」、「塾を変えたほうがいいんじゃないか」・・・。
かように短期的な数字の変動に一喜一憂することに対しては、残念ながらものの見方をご存じないのだと申し上げるしかありません。
多くの方が、ダイエットを続けられない、成功したと思ったらリバウンドで元に戻った、となるのはこの辺に原因があります。◯◯kgにならなきゃだめだという目標と計画を立てる。そして過激なダイエット法に走る。目標に達しなければ、そのダイエット法がダメだったと言ってあきらめる。幸運にも目標に達したとしても、もうそんな過激な方法を続けるモチベーションはありませんから、結局元に戻る・・・。
勉強だったらどうでしょうか。個別指導チェーン塾の夏期講習だけで30万円、50万円と、申し込む方も申し込む方ですよねと思われるような法外な金額をつぎ込む人が珍しくないのも、ものの見方というものが分かっていない大人が多いことに一因があるのかもしれません。
ダイエットにおいて重要なのは、減量した状態が持続して、健康な生活を送り続けられることでしょう。勉強であれば、学力が向上して、その後も知的な人間として生きていけることではないでしょうか。
ここまで考えて、さて国語道場の学びはどうなっているかなと思いをいたしてみました。
通常期の学習は学校の授業の予習、夏期講習・冬期講習の時期はそこまで習った内容の復習というのが、国語道場における学習の基本的な流れです。ところが、去年くらいから、このスパイラルからさらに先へと進められる生徒が増えてきました。これまでの夏休み・冬休みと、繰り返し復習を重ねてきた結果、その内容がすぐに完ぺきにできてしまうので、まだ夏期講習中なのに、もう学校の予習に入れる生徒が増えてきたのです。
そうした子どもたちは、どんどんと次の単元、次の学期の内容、次の学年の範囲へと学習が進んでいきます。ただ単に先に進んでいくだけでなく、復習を適宜実施して定着を確認しながらですから、完ぺきに理解をしながら前進しています。
ああ、本当に、1回の授業での積み重ねは、ほとんどわからないくらいのものですが、数か月、1年というスパンで見ていくと、大変な成果をあげられるものなのですね。
ちなみに、私の減量の経過ですが、約半年のスパンで見ると、こんな感じになっています。
継続は力!
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