テスト勉強が上手な人とヘタな人の違い
6月上旬に第1回定期テスト・前期中間テストのある学校では、テストまであと1か月を切りました。国語道場でも、テストに向けて先生たちの指導・子どもたちの学習にますます熱がこもってきました。
この時期のテスト勉強の進め方は、難しいものがありますね。試験範囲が読めないからです。
過去の試験範囲はもちろん把握しているんですが、毎年けっこう変わるので、その情報をそのまま当てはめるのは危険です。したがって、学校進度をにらみながら進めていくことになります。
しかし、「ゴールデンウィーク」があってただでさえ学校はあまり授業が進んでいませんし、今の時期は体育祭の練習で、授業がつぶれているようです。なので、今の学校の授業進度だけ見ていると、中間の範囲はずいぶん狭くなりそうに見えてしまいます。
ところが、実際に試験範囲が発表されてみると、結構広かったりする。それから慌ててももう時間が足りないなんてことになってしまいます。ですから、この時期は、テスト前に十分な時間復習にかけられるようにどのくらいまで学校に先行するべきか読まなければいけないのですが、毎年のことながらなかなかに難しいです。
国語道場の国語の授業は、普段は個々の生徒の現状の国語力に合わせたテキストを使って学習を進めさせます。同じ時間帯に授業を受けている生徒たちのテキストが全部違うこともあります。それぞれ個別対応で塾長が教えます。しかし、このテスト前の時期は、学校の教科書に準拠したテキストを使って、予想テスト範囲を学習します。
今回、中1のテスト範囲になりそうな教科書の単元に、『花曇りの向こう』という読みものがあります。
この間、生徒から学校で今この『花曇りの向こう』をやっていると聞いて、思わず、
「ああ、『鼻詰まりの向こう』ね。」
と言ってしまって、はっとしました。これおやじギャグもいいとこですよね。
いや、若いうちって、おっさんってなんでこんなくだらないダジャレばっかり言うんだろうと不思議に思っていたもんですがねえ。自らにあきれ返ってしまいました。
それはどうでもいいんですが、子どもたちの勉強の仕方を見ていて気になることがいっぱいあります。その中の一つで、用語や事項の暗記のしかたがヘタな子がいることについて一言。
生徒たちに、理科や社会をどのように勉強しているか聞くと、次のように答えることがよくあります。
「教科書の太字を覚える」
これねえ。ホントやめたほうがいいですよ。「覚える」って言っても、まず覚えられないですから。
太字のところじゃなくて、教科書本文を全部読んでください。読解力に自信のない人(≒無意識に文章を読み飛ばしている人)は、音読してください。その方が、結果的に太字の部分が頭に入ります。
理由は簡単で、文章全体を読んだ方が意味が分かるから、結果的に頭に入りやすいというわけです。「太字のところを覚えなきゃ」なんて思ってそこばっかり見ていたって、意味不明の記号を丸暗記しようとしているのと同じですから、いつまで経っても逆に覚えられないですよ。
実際、覚えるのが上手で、毎回しっかりと得点で来ているお子さんは、地の文まで「覚えて」いますよ。全部そのまま丸暗記しているということではありません。「◯◯という用語はこのような意味だ」とか、「◯◯という出来事は、かくかくしかじかの事件だ」といった感じで、意味のある言葉として頭に入れる習慣があるんですね。この方が記憶にも残るし、しかも自分の知識として使えるようになります。
国語道場の授業でも、理科・社会はまず暗記事項を一人一人口頭チェックしています。やはり、地の文章を読まずに指定された重要語だけ覚えようとするお子さんはいます。指定された単語をその場しのぎに頭に入れようとしているだけですから、出てくる順番が違ったり、そもそも間違えて覚えていたりしてしまいます。
コクゴドウジョウでは、そういう悪い学習習慣を注意して矯正することもしています。長期的に頭に入らなければ、最終的には入試では使い物にならないですからね。
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