バカとはどういうことか
昨日は国語道場で、読書指導「ことばの学校」新システム勉強会でしたが、今日は朝からある出版社さん主催の勉強会に出席してきました。
例年この時期に実施される、千葉県公立高校入試の問題分析についての勉強会でした。独自の視点で詳細にわたる分析で、大変勉強になりました。
今月は塾生対象の個人面談の月なので、ここで得た知見をお話の中にも生かしていきたいと思います。
一点だけ、千葉県公立高校入試における数学の出題分野の傾向についてのお話をご紹介しておきます。
その特徴は、全問題の半分が計算技術に関するものであることです。
数学の問題だから当然のように思われるかもしれませんが、必ずしもどこの都道府県でも同じ傾向というわけではないそうです。
千葉県の比較的出題割合の高い計算技術にかかわる問題の中には、大問1のような計算問題そのものも含め、非常に易しいものから標準的なものまで、受験生としては絶対に落としてはいけない問題がたくさん含まれています。
そうすると、必然的に次のような結論が導き出されることになります。
普段から、正確に計算できる技術を身に着けるための練習が大切である。
当たり前すぎて拍子抜けしてしまわれるかもしれませんが、塾としてこれを指導することは実はなかなか難しいことがあります。
どれほどこちらが口を酸っぱくして言っても、言うことを聞かないお子さんはいらっしゃるのですね(^_^;)
「だって、めんどくさいじゃないですか」
「それだけ面倒なことをやって、結果間違えたらどうするんですか」
とか、もう一顧だに値しないようなことを平気で言い訳してきます。
塾という仕事、こういうお子さんとの長い戦いの場でもあるわけです( ;∀;)
最初はこんなことを言っているようでも、こんこんと説教したり、ある時はあえて失敗させたりと、何とかちゃんとやる方向へもっていくわけです。
国語道場の書棚の中に、「プレジデントファミリー」2010年5月号が保存されています。
どうしてそれを特に保存しているのかというと、灘中や開成中に合格した子どもたちのノートを分析するという特集がたいそう面白いからです。
どうでしょう。灘中、開成中ノートといっても、あえて言えばこんなものです。逆に言うと、結局、「頭のいい子」は計算を省略するとか、ミスの原因になる暗算、字を小さく書くとか、そういうアホなことは絶対にしないのですよ。
ましてや、計算ができているかどうかだけが問題の計算問題で式を省略するなんて愚の骨頂。たとえて言うなら、「ここからここまで歩いてみて」という超絶簡単な課題があったとして、そこでわざわざ目をつぶって歩いてみるようなもんですよ。
こうやれば確実にミスが減って、自分にとっても得になる--そういうことがはっきりとしているのに、そういうアドヴァイスに耳を傾けない、頑なに我流を通そうとする。そういう人間がバカなのだと私は思いますね。
国語道場に縁のあったお子さんたちには、何が何でもこういうつまらないバカな人間であってほしくない、仮に今そうだとしても、そういうつまらない習性はなくしていってあげたいと思います。
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