フルート吹きの日曜日
定期テストや入試対策、先週の道場寄席も終わり、今日は久々の完全オフの日曜日。フルートをぶら下げて故郷の鎌ケ谷を訪れた。
故郷と言っても同じ県内、総武線と東武野田線(アーバンパークライン(笑))を乗り継いで1時間もかからないところだけれども。
何度もしつこいようだが、私の母校、鎌ケ谷高校の吹奏楽部は、昨年の東日本吹奏楽大会で金賞受賞といいう快挙を成し遂げてくれた。
吹奏楽コンクールについて簡単に説明しておく。
夏休みの時期にやっている吹奏楽コンクールは、運動部における総体のようなものだろう。3つの部門があって、A部門は出演人数50人(高校は55人)以下、B部門は30人以下、C部門は制限なしということになっている。
「吹奏楽コンクールの全国大会」があるのはA部門だ。こちらには市立習志野高校とか、市立柏高校といった名門校や、幕張総合高校のような新興強豪校が参加している。
でも、最近は少子化のためスクールバンドは小規模化している。それで出場校数で言うとB部門のほうが多い。
B部門の方は、県予選を通過すると県大会があり、そこから勝ち進むと東関東大会、そして最後は東日本大会と続く。
つまり東日本大会はB部門の最高位の大会なのだ。
その東日本大会において、我が鎌ケ谷高校が金賞をとったということで、去年はOB連は大騒ぎであった。
ちなみに、同大会で金賞を受賞したもう一つの千葉県の代表校は市立稲毛高校だった。
さて、そんな母校に40男が何をしに行ったのかというと、これはちゃんと練習をしに行ったのである。
実は、鎌ケ谷高校吹奏楽部の定期演奏会には、毎年OB・OGのコーナーがある。それに私は今年も出演するので、その全体合奏に参加するために行ったのである。
体育館に垂れ幕。
うむ。
こういう垂れ幕を作るもの結構大変そうだな。毎年使い回せればいいけど。また来年も頑張ろう。
トロフィー、賞状類。私の頃は、こういうものは1年に1個ずつしか増えなかった。
東日本大会金賞の賞状☆彡
現役時代、県大会出場で号泣していたレヴェルの人間からすると、東日本大会なんて雲の上の出来事。
定演のチラシが鎌ケ谷の町や校内のあちらこちらに貼ってあった。
ここでも「東日本金賞」をしっかりアピール
なんかこのポスターやチラシ、国語道場の手書きチラシよりも単価が高そうな^^;
顧問・指導者兼指揮者は川口先生という方。前任校の船橋東高校の時から、東日本吹奏楽大会出場7回を誇る指導者。
今回の合奏に参加するにあたって、吹奏楽の名指導者による練習に参加できるというのも楽しみの一つだった。基本的に当時の高校も大学のオーケストラも、同好の者たちが勝手に運営するという部活であったので。
ああ、そういう意味では、「吹奏楽のすごい先生」の練習に参加すること自体が、齢40を過ぎて初めてということだったのか。
やっぱり、演奏する曲に対する情熱、曲の一部分一部分に対し実現したいサウンドへのこだわりが素晴らしいと思った。全員でこういう音楽を作っていくんだという思い入れ、本気度がすごい。また、この気合が子どもたちを動かしていくんだなあと実感した。
休憩中の風景
今日、こうして合奏に参加して、場の雰囲気の力というものを再認識した。
合奏というのは吹奏楽における全体練習だ。
全体練習というと、実際ただ全員集まってなにかやっているだけというのも多いんじゃないか。
音楽にしてもスポーツにしても、一番肝心なのはメンバーひとりひとりのスキルだと私は思っている。だから練習の基本は個人練習にある。
全体が集まって練習するからには、個人練習では得られない何かがなければいけないし、そうでない全体練習はただの時間のムダだ。
では、個人練習では得られない成果がある全体練習とはどういうものか。
それは、参加メンバーのポテンシャルを最大限発掘し、それぞれのパフォーマンスを引き上げられるものだ。今日の合奏に参加して、私はそういう結論に達した。
私の横に座ってフルートを吹いている、うちの息子よりも2つ3つ歳が上ぐらいの女の子でも、めっちゃうまいわけ。ま、そりゃ東日本大会金賞メンバーなんだから当たり前なんだけれども。
そうなると、こちらとしてもしゃかりきになってやらないと、これまた大いに恥ずかしいということになる。
自分で言うのも何だけれども、私非常に真面目な人間で、個人で練習するときも常に本気でやっているつもりである。しかし、今日はいつもの本気以上の気持ちの入れようが必要だった。言ってみれば、本気のレヴェルを上げてもらった感じ。
正直、今日の練習ではくたくたになった。けれども、練習に参加したことが明らかに自分のパフォーマンス向上に結びついた。
やはり、全体練習たるもの、かくあるべきである。
参加者一人一人のパフォーマンス向上に結びつくような場の雰囲気づくり。国語道場も常にそういう場にしていかなければいけないなという思いを新たにした。
完全オフのつもりが結局塾のことを考えることになった。
—————
お問い合わせ先
国語道場(西千葉)稲毛区緑町1丁目27-14-202
千葉市
263-0023
043-247-7115
お電話のお問い合わせは、火~土曜日の午後3時~9時
メールは24時間承っております。