ミジンコはモノアイ
↑モノアイ
今日は午前中に青葉の森にある中央博物館のイベントに、小4の娘を連れて行ってきました。野鳥観察舎の臨む池の水に住むプランクトンを顕微鏡で観察するという地味なものです(^^♪
私が行った時間帯の参加者の多くは生態園の通りすがりの方々で、親子連れは私のほか1組でした。
主にミジンコを観察したんですが、いやミジンコ、奥が深いですね。
そもそも「ミジンコ」と呼ばれる生き物は、日本国内だけで100種以上いるそうです。
上の写真で言うと、右側のページの左下のやつが、学校教科書などでもミジンコと呼ばれるやつですが、他の種と混乱しないように科の名前をとってダフニアと呼んで区別するそうです。
ミジンコはカニやエビと同じ甲殻類で、ちょうどエビが二枚貝のような甲羅に覆われているような構造になっているんですね。
上の写真のように横を向いた姿を見ると、向こう側にも目があるように思われますが、実は目は一つしかありません。専門用語でモノアイと言うかどうかは分かりません。
顕微鏡映像も見せてもらいましたが、すごいですね。泳ぐための腕(正しくは第2触覚)の先の指のようなものに生える細かな毛や、甲羅の模様まで見ることができました。
水を張って屋外に置いておくと、ミジンコが発生することがあるそうです。なぜかというと、水の干上がった田んぼや池の泥の中には無数のミジンコの卵があり、それが砂ぼこりとともに風で巻き上げられて、空気中を漂っているからだとのこと。
道場に戻ってから小学生にこのことを語ったところ、大変興味を持ってくれました。マンションでもできますかとのことでしたが、実験してみるといいでしょうね。
ちなみに、植物プランクトンだったら、バケツに水を張って、そこにハイポネックスのような液体肥料を一滴垂らしておけば、そのうち繁殖するそうです。ミジンコの卵と同様に、植物プランクトンの胞子も空気中をたくさん漂っているからです。
学芸員の熱いプランクトンの語りも、大いに引き込まれるものがありました。
中央博物館の生態園は、これがなかなかよく整備された里山でして、イベントの後にぐるっと歩いて回ったんですが、気持ちの良い森林浴ができるところですね。
生態園の出入り口近くに植わっているマツの木が、ちょうどいい塩梅に松ぼっくりができつつあるところを観察できる状態になっていました。
中心に伸びる棒状のものが雌花で、その根元のつぶつぶが雄花なんですが、咲いている花の一つ一つが、まだ咲いたばかりのもの、上の写真のように成熟したもの、すでに花の役割を終えたもの、松ぼっくりができつつあるものと様々な段階にあって、一本の木を見ているだけで花が結実する様子を観察できるようになっていました。
ミジンコも非常に面白かったですが、生態園そのものも見どころがたくさんで興味深かったです。
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