不合格が一転合格となった受験生のケースでは、高校に提出された内申書に、重大な記載漏れがあったそうです。それは何かというと、その生徒が3箇年皆勤であったということです。
生徒の受験校の前期選抜では、3箇年皆勤だと10点と評価されていたそうです。
誤った内申書で評価されたこの受験生は、2月に行われた前期選抜で不合格になりました。
ところが、3月7日から受験校で始まった得点と内申書の開示請求を行った結果、内申書に皆勤の記載がないことが判明しました。
保護者の方がそのことを生徒の中学校に問い合わせ、中学校が受験校に再審査を依頼。その結果一転合格となったということです。
きちんと自分の権利を行使した受験生本人や保護者の方、とても立派だと思います。また、中学校の依頼を受けた高校の誠実な対応も、大変良いですね。
また、入試に関する文書に瑕疵があることが判明して、例えば今回のように不合格になるといった不利益を被った場合にどうすればよいのかという道筋ができたことも、大変良かったと思います。
まずは受験した高校に行って得点と内申書の開示請求を行う。そしてミスが見つかった時は、あわてずに自分の中学校に連絡する。こういう流れですね。
しかし、それもこれも開示請求をしないことには始まりません。
「そもそも、開示請求って何?」なんて方はいませんよね。
千葉県の公立高校を受験した人は、4月6日(水)まで受験した高校に受検票を持っていきましょう。試験の時の得点や、中学校が高校に送った内申書を開示してくれます。
保護者の方が行かれる場合は、受検票のほかに保護者の方の本人確認書類(運転免許証など)と受験生本人との関係が確認できるもの(住民票など)を持っていってください。
内申書は、コピー代10円を支払うと、コピーしてもらえます。
今回はとうとう合否がひっくりかえるような事態にまでなってしまった内申書のミスの問題。他県では生徒が自殺するようなことも起きていますね。
本来であれば、出願の前などに中学校が本人に開示して、ミスがないかどうかチェックするような体制になるのがよいのではないかと思いますが・・・。
不合格になった学校なんか二度と行きたくもないかもしれませんが、これほどの事態が明らかになった以上、不合格だった受験生こそ得点と内申書の開示請求をしたほうがよいのかもしれません。