中1・中2から5教科勉強し続けてきた者に、にわか者は歯が立ちませんよ
緑町中と轟町中の第2回定期テスト・前期期末テストの返却がおおかた終了したようです。
今回はいずれの中学のどの学年も問題が難しかったようで、全体的に第1回・中間の時よりも得点が下がったお子さんが多かったのではないでしょうか。
今週になって、国語道場には、中学生の新規のお問い合わせが何件か届くようになっています。衝撃的な点数をとってしまったお子さんが少なくないのかと思います。
お気持ちは分かりますが、なにぶん順位も発表されていない段階ですので、親御様方には、落ち着いて、情報収集、今後の対応の検討に努めていただきたいと思います。
実際、国語道場でも思ったほど点数が取れなかったと報告してくれる生徒が多いですね(^^;
緑町中1年の生徒ですが、いかにもばつが悪そうに結果を報告してくれましたが、
「数学は90点超えられなかったけど、クラスでトップでした」
とぽつりと教えてくれました。
「へえ~、それはすごい!よく頑張ったねえ」
轟町中の生徒ですが、期末の結果を聞くと、
「いや~、ホント勘弁してくださいよ」
「どれどれ。え、でも数学は中間の時からさらに10点以上上がってるし、塾に入る前からだと40点近くも上がってるよね」
なんてちゃっかり科目別で最高得点をたたき出してくる生徒や、
「理科は中間から1点しか上がっていないかもしれないけど、こうして(これまでの得点推移を全部見せる)見ると回を重ねるごとに得点が一貫して上がっていて、しかも過去最高だよ。これは大したものだと思うね」
と、全体としてこのような状況です。
最近、こういう変なDMが国語道場に届いていました。
通信教育や家庭教師の子ども向けの案内が間違って塾に届いたのかなと思ったら、なんとこれ、まさしく塾向けのDMでした。危うくイスから転がり落ちそうになりました。
いや、もうね。ダメな中学生じゃないんですから。
こんなDMを見て、「よし、今までとりあえず英・数しかやってこなかったけど、これで中3受験生の理科・社会も何とかなるかも」なんて思っている塾経営者や教室長がいるのかと思うと、ゾッとしますね。無計画でその場しのぎのデタラメ学習指導になっている塾があるから、こんな教材の営業が成り立つのでしょう。
まあ、商売としては、「今からでも間に合う」みたいなことを言った方が、儲かるのでしょうけれどもですね。計画性のない場当たり的な指導を子どもたちにやっていて、それで入試が近づいてまずい状況になり、「今からでも間に合う」などとうそぶいて誤魔化すのはどうかと思いますよ。
チェーン個別指導塾では理科・社会を普段から受講しない生徒が特に多いですが、それは理科・社会が入試直前の数か月でマスターできる教科だからではありません。塾の受講科目に理科・社会が入ると授業料が高くなりすぎてしまうから勧めづらいという塾側の都合が第一でしょう。週に何回も塾に行きたくないというお子さん側の事情もあるでしょうか。
塾として無計画でやらせるべきことをやらせて来ず、本人としてもやるべきことから目をそらしてきておいて、入試直前になって「今からでも間に合う」などという話に飛びつくのは、なんとも不誠実で虫のいい話です。
入試直前に効率よく理科・社会の知識を詰め込むという指導を、まったく無意味であるとは言いません。ただ、それが有効なのは、それまでにそれなりに自分でも勉強をしてきた子どもたちだけです。
これまで理科・社会についてろくに勉強して来ず、地理のイメージや歴史の大まかな流れ、理科の大雑把な知識も身についていない子どもに、短期間に入試で得点できるような詰め込みは基本的にムリです。「社会や理科は暗記科目だから、短期間で何とかなる」などと言っている人は、社会・理科で求められている論理的思考力や文章読解力の重要性を分かっていなさすぎです。
国語道場の中学生の理科・社会指導ですが、普段は学校の授業の予習、夏期講習や冬期講習では、おもに既習範囲の復習をやらせています。いたってフツーですね。
実は、理・社の復習用の教材は、中1から中3まで、たった1冊のテキストを利用しています。
今年の中3生で、もともと理科が大の苦手だった生徒がいます。特別な許可をもらって、その子の成績推移をご紹介しますと、中2の4月の総進テストで、理科の偏差値は45しかありませんでした。
それが、上記のように繰り返し繰り返し学習し、できない単元をつぶしていった結果、この間の8月の進研県立そっくりもぎでは、理科の偏差値が66になりました。
魔法のような特別な勉強法や指導法はありません。やるべきことをやるべき時に地道に続けることだけが、魔法のような結果をもたらしてくれるのです。
定期テストも入試も、5教科必要なのですから、普段からしっかりと5教科勉強していきましょう。
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