2015年07月17日 21:40

今の子どもたちは冥王星なんか知らない

 NASAが打ち上げた無人探査機ニュー・ホライズンズが冥王星に到達と聞いて、非常に感慨深いものがありましたね。

 冥王星といえば、私の世代の人間としては、ガミラス帝国の冥王星前線基地ですかね。それとも、機械の体になった人たちの元の生身の体が埋葬されている星でしょうか。

 運命の7月14日。生徒たちに、「いよいよニュー・ホライズンズが冥王星に到達するね」、なんて語りかけてみると、「はあ」、「( ´Д`)なにか?」・・・薄い反応。

 ここ数日でニュースの影響とかで多少その名も知られるようになっていますが、そもそも冥王星そのものを今の子どもたちは知らないもんなんですね。

 ∑(゚Д゚)ガーン

 ああ、でも冥王星が惑星から準惑星に格下げになったのって、2006年の8月。もうすぐ9年になるんですね。今の中学生だって3~5歳位のこと。

 格下げ以降、太陽系の惑星としてはあらゆる本から削除されてしまっているから、知らなくてもなんの不思議もないんですよね。

 そこで思ったのは、世代が離れていると同じものを見たり聞いたりしても全く感じ方が違うものなんだろうなということです。

 同じ「冥王星」という言葉を聞いても、私らオッサン世代だったら、「太陽系最果ての星」、「メーテルの涙」とか熱くたぎるものがあるわけですけど、今の子どもたちにとってはただの小惑星の一つにしか感じられないはずですよね。イトカワとかと同レベル。いや、イトカワはハヤブサの件があったから、今の子どもたちにはこっちのほうが熱いかもしれません。

 知っていて当たり前なんて事柄は存在しない、ということだと思います。ひとつひとつのことを丁寧に、子どもたちの表情を確認しながら伝えていくことが大切だなと、冥王星のおかげで気付かされました。

 それにしても、ニュー・ホライズンズって、地球から打ち上げられてわずか7ヶ月でその目的地が惑星から格下げにされてしまったんですね。それから9年間も飛び続けて・・・。なんてけなげなんでしょ。

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