何もないクリスマス
今年は、十数年ぶりに、サンタクロースがプレゼントを持ってくるかのような演出をするようなクリスマスをやりませんでした。理由は、娘も小5になり、そのようなことを信じなくなったからです。
思えば、現在高専2年の長男が物心ついたときから、12月になるとアマゾンとかからプレゼントを仕入れ、ばれないように家に搬入して・・・ということをずっとやってきました。そのうちに娘も授かって、長男には必要なくなってからも、娘のためにそのようなことを継続してきたので、かれこれ15年くらいはやってきたことになるでしょうか。
いや、楽しかったですね。
クリスマスイヴの日は、子どもたちはサンタさんのためにお菓子や飲み物、メッセージを用意してリビングのテーブルにおいて置いたりしたこともありました。私がそれをサンタさんとしていただいて、メッセージに返事を書いて、プレゼントに添えておきました。
いつもは朝寝坊の子どもたちも、クリスマスの朝は6時くらいからソワソワ起きだして、7時ころになると
「もう起きてもいい?」
なんて聞いてきました。
「いいよ。」
というと、ダダダダ・・・とクリスマスツリーの置いてある部屋にかけていきます。しばらくすると、
「サンタさん来てた!」
と、声を弾ませて寝室に戻ってきます。
「ああ、よかったね。」
とすっとぼけたことを言って、プレゼントを開ける様子を眺めたものです。とてもいい思い出ですね。
ちなみに、以前も同じようなことを書いた覚えがありますが、「国語力」という観点では、サンタさんはやったほうがいいですよ。
どういうことかというと、子どもたちに、今目の前に見えている世界とは別に、どこかにとてもわくわくするような素敵な世界があるという観念を持たせることができるんじゃないかということです。
物語というのは、宗教的なお話を起源にしています。だからファンタジーは物語の重要なファクターになっているわけですが、それは大昔の神話や伝説に始まって、ジブリやディズニー映画に至るまで共通のものです。目の前の現実とは別の、昔々、はるかかなたの銀河系には想像もつかないような世界があるんじゃないかという観念は、ある種の想像力と言ってもいいですし、文学的素養だと思っています。
サンタさんみたいなことをするのはいいのかどうか悩んでいる方がいらっしゃいましたら、それはぜひやったほうがいいですよと強くお勧めしますね。
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