全国の塾長が真っ先に挙げる、成績が上がらない子どもの特長
なんて言って、アンケートも何も取ったことありませんが^^;
とは言え、まず私がお会いしたことのある、”これは”という塾長先生方だったら、10人が10人こういう子は成績を上げやすいと言う特徴があります。それは、
素直であること
です。
「例題を見てみよう。この問題は、ここをこうして次にああして・・・。こういうところに気をつけてね。それでは類題をやってみよう。」
「はい。」
と言って、その通りにすることができる子どもは成績が上がりやすいです。もちろん、長い人生の中では、そういうお子さんでも行き詰ることはありますが。
逆に、人の言うことを聞かないお子さんは、成績の上げようがないです。
「テキストはテスト前にまた解きなおすので、ノートに式や答えは書いてね」
と言われてもノートにやらない、ノートを持ってこないなんてところから始まって、
「それじゃあ、例題のとおりにやってみよう。」
と言われても、その通りにやらない、思いつきでテキトーなことをする。
「計算式は行の一番左端に“=”を書いて、縦に続けるんだよ」
と言われても、横につなげて書くとか。
「学校の先生は黒板に式をそんな風に横につなげて書いてるのかね?」
と聞いてみると、そんなことはない、縦に書いているということは知っているけれども、なぜかその通りにしない。
しまいには、
「じゃあ、ノートに“20×5分の3”って書いて。」
と目の前で言われても、その通りに手が動かない。う~んとか何とかうなって、やれとも言われていない暗算をやり出す。
素直な子どもたちが100%みんながみんな成績を上げられるほど世の中甘くはありませんが、言うことを聞かない子どもは絶対に成績が上がらない断言できますね。
ここで、塾というところはいったい何ができるところで何ができないところなのかということを確認しておきますと、まずそれは勉強を教えて、言うとおりにやってくれる子どもたちの成績をかなりの確率で上げることができるところだということです。また、「ホンマは素直な子」の特性を引き出して、勉強に向かわせることもできます。少なくとも国語道場の私は。
しかし、人の言うことを聞かない子どもを素直な子どもにすることは、ほとんどの場合できません。子どもを素直な人間に育てることは、やはり家庭にしかできません。逆に、人の言うことを聞かない子どもに育てているのも家庭ということになります。
口幅ったいことを言うようですが、この辺を分かっていらっしゃらない親御さんは少なくないのではないでしょうか。
「なんでこんなに勉強できないんだ、勉強しろヽ(`Д´)ノ」
なんて言うばっかりで、子どもの成績不振が勉強不足というよりも、人の言うことを聞かない事にあるということに気づいていない。言われた通りにやらないから習ったことが身につかないのに、ただ問題集を買い与える、取りあえず集団塾に通わせる、それだと友達と遊んでばっかりだからチェーン個別指導塾に通わせて50万取られる、それでもダメだから家庭教師をつけて100万取られる・・・。
子どもが人の言うことを素直に聞けなくしてしまったことをどうにかしなければいけないのに、それを無視して勉強だけさせたって、それはいくらやっても言うことを聞いていないんですからやるだけムダなわけですよ。
念の為に申しますと、「素直」というのは「従順」とは違います。「従順」というのを、ここではいわゆる「返事だけはいい奴」と定義しておきます。
「返事だけはいい」「従順な」子は、怒られるのが嫌だから、言うことを聞いているふりをします。こういうお子さんは、結局言われたとおりにやりませんから、実質的に言うことを聞かない子と同じということになります。
素直な子どもは、自分のアタマで考えることができます。だから、「これは納得出来ない」と思ったら、「なぜ?」とか「No!」といえます。
素直な子どもが「素直に」問題を解いてくれるのは、「これはそのとおりだ」、「これは自分の役に立つ」と納得しているからです。心から前向きになっていますから、習ったことが身にもつきやすいでしょう。
お子さんに素直になってほしいと思われるならば、道理をもって子どもと接することが大切です。そのためには、親自分自身に対する反省、子どもの教育環境への批判精神、子どもに対しては最大限の信頼と寛容の精神を持つことです。
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