2016年08月23日 19:23

内申は【金】なり

 お母様方の敵である夏休みもいよいよ終盤ですね。あと1週間の辛抱です。

 国語道場ではほとんどの生徒たちが夏休み前までの学習内容の復習を終え、中学生は9月の前期期末テスト・第2回定期テストの対策学習を行っています。

 9月は、私立高校の塾対象入試説明会が集中する月です。ここで、推薦入試の合否基準などの情報が出そろいます。国語道場では、10月に高校受験生のための個別進路面談を実施しますが、そこでのお話の基本情報の一つになります。

 周知のとおり、現在の私立高校入試においては、一部の難関高校を除き、ほとんどの学校が、受験生の中学校の学習成績に基づき合格の確約を出してくれます。中学校の学習成績とは、いわゆる内申点のことで、中学校から学期ごとに渡される通知表の評価点に近い点数のことです。

 10年ほど前までにほとんどの私立高校が、普通科学級を一般クラスと特進クラスとに分けるという形態をとるようになりました。そしてここ数年のトレンドとしては、一般クラスからやや学力が高めのクラスを分けるようになっています。つまり、現在では多くの私立高校普通科学級は、①一般クラス・②やや上位のクラス・③特進クラスの3つのコースに分かれることが多いです。

 それぞれの合格基準の相場は、①の一般クラスが5教科18、②のやや上位クラスが同20、③の特進クラスが同22・23程度になっています。

 一般クラスに併願での合格確約をもらおうと思ったら、通知表で国・数・英・社・理の5教科のうち4が3つは必要といった感じですね。

 中学2・3年生くらいから塾をお探しになる方で、通知表がオール3だったら普通の成績じゃないかと思っていらっしゃる方をしばしばお見受けするのですが、現在の高校入試のことを考えると、オール3は結構厳しい評価です。「そこら辺」の私立高校の推薦ももらえないと思われたほうがいいです。

 特進クラスややや上位のクラスには、費用の一部またはほとんどが免除される特待制度が設けられているということも、ご存じの方は多いと思います。

 多くの場合、特待制度はいくつかのグレードに分けられています。一番取りやすいグレードのものは、入学金のみとか、管理費の一部のみとかそんなところでしょうか。最も高いグレードの特待生ともなると、学校に納めるお金が公立高校と同じ程度になります。

 最上位の特待は、学力テストの結果次第で認められるのが一般的です。ちなみに、推薦入試で合格の確約がもらえる場合でも、学力テストを受ける必要があるケースが多いです。このテストが、特待の認定やクラス分けなどに利用されます。このテストの結果で不合格になることはありません。

 一方、入学金免除のみくらいの特待ですと、内申点だけで認められることもよく見られます。入学金免除のみ程度と言いましても、金額では十数万円になります。中学卒業&高校進学と、大変物入りな時期でもありますので、決して小さい金額ではありません。

 では、どれくらいの内申で入学金免除程度の特待がもらえるかというと、相場としては5教科23程度です。5教科中5が3つで残りが4ですね。

 「5を3つも取れないよ」なんて言うお子さんが目に浮かぶようですが、誤った思い込みに基づいて努力を怠ることはよくありません。

 先日、千葉県教育委員会のウェブサイトに、昨年度の中学3年生の教科別内申分布が公表されました。それによると、例えば緑町中なら、国語の内申が4か5だった生徒は全体の52%、数学は55.3%、理科が50.4%、英語に至っては60.3%でした。轟町中学校はそこまで多くありませんが、それでも5教科の内申が4か5の生徒は4割を超えます。

 つまり、今の中学生の内申は、4以上が当たり前ということです。5を3つ?そんなもの取れるでしょう!

 たかが中学校の勉強です。平生の授業、課題の提出、そして定期テスト。これを頑張ればいいだけのことですよ。

 ましてや、ここで頑張っておけば、先々確実に十数万円節約できることになるわけです。内申が上がれば、私立入試の後の公立入試だって有利になってくるのですから、頑張らない理由が思い当たりませんね。

 前期期末テスト・第2回定期テストまでおよそ2週間。内申 イズ マネーですよ!

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