2019年01月28日 14:45

勉強「を」できるように導くこと

 NHKの土曜ドラマ『みかづき』が先週からスタートしました。高度成長期に開業した八千代の塾を舞台としたドラマということで、千葉の塾組合の先生方の間でも話題になっています。

 私も昨日、「過去問道場」のあとで第1話を視聴しました。大河ドラマ『いだてん』の直後に見たためか、内容の密度が低い印象を受けてしまいましたが、面白いドラマだと思います。今後は、主人公の娘3人がそれぞれに個性を発揮しつつ成長していくところなんかも楽しみに見ていきたいですね。うちの娘もかなり個性的なので、身につまされそうです^^;

 私は職業柄、ドラマの内容の他に、主人公の塾経営者夫婦がどのような教育理念を持ち、どういうふうに子どもたちを導くのかに興味を惹かれます。

 家庭教師の仕事で女手一つで娘を育てている千明は、いつもテストで0点ばかり取っている娘の同級生に勉強を教えます。「自分なら1日で50点取らせてみせる」と意気込みますが、一向に成績が良くなりません。ところが、その少年が学校の用務員をしている吾郎のところに行くようになると、みるみる成績が上がり、ついに100点を取れるようになります。驚いた千明は吾郎の元を訪れ、一体どういうことをしたのかを尋ねるのですが、この辺はなかなか面白かったです。

 この0点少年ですが、吾郎の見たところ、視線が定まっておらずキョロキョロしている。こういう子はいきなり勉強をやらせてもあちこちに神経が行ってしまっているので全く身につかない。だから用務員室で勉強を始める前に、相撲をとって、一つのことに向かえるようにするのだと言います。

 その他に、用務員室に勉強を教わりに来る何人もの子どもたちの中には、なかなか勉強に取り掛からずにウロウロしている者もいるのですが、そういう子どもについては放っておくと。自分から勉強を始めるまで待つのだと言います。

 いや、非常に良いですね。森絵都さんという作家の原作だそうですが、自身に塾講師の経験があるのか、執筆にあたって取材した塾の先生が良かったのか分かりませんが、非常に重要なポイントを突いていて、なぜ子どもが伸びるのかとても説得力がありますね。

 よく分かっていない人は、子どもの成績がどうもよろしくないとなると、それなら勉強をさせればいい。一人でできなければどっかで教えてもらえばいい。とにかく、無理矢理でもわかりやすく教えてもらえば、勉強ができるようになるんじゃないかと思っています。

 そうじゃないでしょうと。勉強ができるように教えてもらうとかいう前に、勉強そのもの「を」できるようにする段取りが多くの場合必要なんですよね。

 そういう事がわかっていないで、勉強ができないなら塾に行かせろ、集団じゃついていけなさそうだから個別がいいとか、1対3よか1対2とか1のほうがいいんじゃないかとか見当違いなことばかり言っている人が実に多い。そもそも勉強「を」できる準備が子どもにできていないから、どこにどれだけ通わせようが一向に成績も上がらないわけですが、そうすると今度は、やれお前はやる気がないとか、やる気がないならいくら塾に通わせても金のムダだとか言ってやめさせたりまた別の塾を探したりと、一人相撲を取ることになる。

 教えてもらう前に、子どもが勉強そのものに向き合える状態にするための段取りというものがあって、それが非常に大切なことなんですよということをきちんと指摘している点で、このドラマはなかなかよくできていると思いました。

 さて、この「みかづき」の中では漏れてしまっているのですが、お子さんが勉強「を」できる状態に持っていくための、さらに重要なファクターがあります。

 それは、日本語力です。

 日本語は、日本に生まれて日本に育った人間の誰もが十分に身につけられるというものではありません。高い日本語力を身につけるためには、後天的なトレーニングが不可欠です。お子さんに学年相応かそれ以上の日本語力が身についていなければ、学校の授業も教科書や問題集に書いてあることも十分に理解することができず、習熟することもできなくなります。現実に、日本の中高生の半分は、学校の教科書の記述を理解する日本語力を身に着けていません。このことは2年ほど前から様々なメディアで大きく取り上げられていますね。

 国語道場が西千葉地区で独占的に提供する読書指導「ことばの学校」は、お子さんが勉強「を」できるようにする最も有効な学習法です。

 300冊の厳選された良書を読ませ、その1冊1冊に付随するワークに取り組ませることで、効果的に日本語語彙力と正確に文章を読み取る力を伸ばすことができます。

 プロのアナウンサーが読む音声を聞きながら本を読んでいきますから、本はあまり好きではないというお子さんでも楽しみながら集中して読書することができます。こうしてたくさんの本を読んでいくことで、集中力も付きますし、たくさんの本を読んだということで読むことについての自信をつけることもできます。

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