2019年02月03日 18:03

千葉県公立高校入試前期選抜学力検査まであと約1週間。この時期にやるべきこと

 本日は千葉県公立高校入試問題演習会「過去問道場」の第4回最終日でした。

 ご存じの通り「過去問道場」とは、毎週日曜日に公立高校第1志望の中3受験生に集まってもらって、制限時間通りに過去問を1年度分ずつ解かせ、その場で採点して合否判定を実施し、見直し学習までやらせるという学習会です。4週にわたって4年分をやりますから、前期については国語道場生は市販の過去問集に載っている問題をすべて解いたことになります。

 毎年のことではありますが、やはり1回、2回と回を重ねるごとに得点が伸びます

 理由はいろいろ考えられますが、一番大きいのは問題の中のどこで得点を稼いだらいいかが分かってくることでしょう。

 入試は、普段の勉強と違って、ゲーム性が高いです。普段の学習は、教わったことを完ぺきに理解してできるようになることが目的ですが、入試は違います。100点を取る必要も目指す必要もなく、自分の得意な点の取れるところを確実にものにし、そこから少し苦手なところや難しいところへと進んで得点を重ねていって、合格最低ラインを超えれば勝ちというものです。

 過去問演習を重ねることで得点力がアップするのは、冷静・的確に自分の得点できるところをきちっと攻略できるようになるから。そういうことだと思います。時間配分を間違って、国語の作文が書けませんでしたなんて生徒は一人もいません。

 これまで受けてきた県立そっくりもぎでもなかなか合格ラインを超えられずに1月から「過去問道場」に臨んだ受験生の中で、今日の最終回でようやくボーダー越えを実現できた生徒が現れました。この調子で本番まで乗り切っていかせます。

 合否ラインまでもう一歩というところまで伸びてきた生徒もいます。大丈夫です。あと10点ちょっと。過去問道場で回を重ねるごとに得点を上げてきたペースでいけば、あと1週間でひっくり返せます。まだまだやり残していることがあるじゃないですか。それをクリアすればきっと合格できます。最後まで駆け上がっていこう!

 この時期にしかと取り組んでほしいのは、取れるはずなのに落とした問題のチェックです。

 最終回の過去問道場の採点をしていて気になったのは、解答の内容はあっているのに設問の指示を見落として失点しているケースがあったことです。とくに理科や社会の記述問題では、説明文の一部分が空欄になっていて、そこに当てはまるように説明を補充させる問題が結構出ます。

 例えば、力のつり合いについての説明文で、空欄に適切な語句を入れさせる問題がありました。

2つの力が釣り合っているとき、2つの力の大きさは(    )、2つの力の向きは反対で、2つの力は一直線上にある。

模範解答は

等しく

です。空欄の後に「、(読点)」が付いていますから、連用形にするなどして文の途中に当てはまるように書かなければなりませんが、

等しい

などと、言い切りの形で書いてしまった人が2人ほどいました。これは当然×になります(部分点が認められていない問題なので)。

 このようなタコミスは絶対に繰り返さないようにしなければなりません。

 もう一つお勧めは、ラッキーで正解だった問題は必ず見直すことです。

 選択肢問題で適当に書いたら当たっていたなんてことでほくほくしている場合ではありません。これは本番の入試ではありません。どうしてこれが正解だったのか、他の選択肢ではなぜダメなのかは必ず確認しましょう。

 社会の記述問題でも、こんなのがありました。

ドイツが降伏して第一次世界大戦が終わると、その翌年に連合国はパリで講和会議を開き、ドイツと(     )条約を結びました。

 「あれ、ポーツマスだっけ?ベルサイユだっけ?まあ、いいや。ベルサイユだ。」

ってな感じでたまたま正解になっているような人。そのままにしておいたら、次に同じような問題を別の角度から出されたら絶対に失敗してしまいますよ。

 当然のことながらポーツマス条約がどのようなものだったかを直ちに見直しておかなけばなりません。

 前期選抜まであと約1週間。今できることに全力を尽くして、ベストの状態で本番を迎えましょう!

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