千葉県公立高校入試平均点の怖い話~英語編
少し前に、千葉県公立高校入試平均点について記事を書きました。
千葉の公立高校入試の平均点は、ちょうど真ん中の順位の人の得点やピークの得点よりもたいてい低い。つまり、取れたところでどうという点数ではありません。だからそんなものを基準と考えたり目標にしたりしないほうがいいですよ、あくまで自分の取りたい点数を取るように頑張ったほうがいいですよということを書かせていただきました。
かといって何の意味もない数字ではなく、年度ごとのテストの難易度を比較したり合否予想をしたりするときに使えるほか、いろいろなことが見えてくる数字ではあります。
今年の公立高校入試の得点分布を見ていて、ほかの教科や全体の教科とかなり傾向の違う教科がありました。それは、英語です。
これが前期。
ちょっとはっきりしませんが、いわゆるフタコブラクダ型というやつですね。とてもできる人と極端に出来ない人とに二極分化していて、平均がその間に来るタイプです。英語は以前からこうなる傾向がずっとありました。
で、今回驚かされたのは後期選抜の分布です。
なんとピークが平均の下!
これと似たような分布を示すのはコレ。
所得の分布です。平成26年度の平均は、男性514万円、女性は272万円だったそうですが、上のグラフのとおり、人数が多いのは平均よりも低い階層です。高年収の人が平均値を引き上げているんですね。
今年の公立後期選抜の英語も、人数が多いのは平均点よりも下の階層です。高得点の受験生が平均点を引っ張り上げているようです。
または、見方を変えると、前期で英語のできる層が合格してしまったので、後期には高得点の層がごっそりなくなってしまったとも見ることができるでしょうか。
いずれにしましても、英語のできる層とできない層との二極分化はもうかれこれ10年以上続いています。たしかに語学は学習者の向き不向きの大きい教科ではありますが、根本的な原因は何なんでしょうね。
考えられるのは、家庭ごとの英語教育に対する熱心さの違いでしょうか。お子さんによっては小学生のうちにもう英検3級とか準2級とか取ってしまう一方、何にもしない人は本当に何もしないままに過ごしてしまうという差があるように思います。そしてその差が中学校でほぼ固定化されてしまい、入試ではとてもできる層と極端に出来ない層に分かれてしまう、ということではないでしょうか。
国語道場では、「国語」道場という塾名なんですけれども、小学生英語も力を入れています。やっぱり小学生のうちからしっかりとやらないとだめです。
塾としての英語指導なので、読み・書き、つまり文法的な指導はかなり昔からしっかりとやってきたのですが、それに加えて2年前より、オンラインで外国人講師とマンツーマンで話して学んだことを使うプログラムを増設しました。これで、小学生のうちから「読む」・「書く」・「聞く」・「話す」の英語4技能をばっちり指導できる体制になったというわけです。
塾で教える英語ですから、高校受験で役に立たないのは話にならないと思います。かといって、近い将来、大学受験で英語がある程度話せなければいけない時代になるのですから、子どもたちにしゃべらせることもやらなければいけない。その点、国語道場の英語指導は、もっともバランスよく、内容の充実したものになっていると自負しています。
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