2018年12月04日 22:04

千葉県公立高校受験の過去問に取り掛かるタイミング

 入試の過去問をもうやったほうがいいのかということについて、ここのところ中3受験生何人かから質問をもらいましたので、基本的な考え方を説明しておこうと思います。

 学校でも、「もう過去問やってるよ」などと言う友達がいるようなことがあって焦ってしまうかもしれませんが、結論から言うと、過去問に取り組み始めるタイミングは人それぞれということになります。自分に合ったタイミングで始めることが大切で、人より早く始めれば入試もうまくいくというものではありません。

 それどころか、過去問演習は始めるタイミングと取り組み方が大変重要で、これを間違っているといくら早く始めようが、どれだけ時間と労力を費やそうが、全く意味がないものになってしまうので注意が必要です。

 過去問演習を始めるタイミングについてですが、ポイントは一つだけです。それは、中学校の全課程の学習が終わったらやってよいということです。

 現時点での学校の授業進度を考えますと、英語だったら関係代名詞や分子の後置修飾がようやく終わったくらいでしょうか。数学なら相似が終わるかそれくらいで、三平方の定理はまだ手つかずという状況でしょう。

 つまり、自分の学習進度が学校と同程度という人だったら、過去問なんかできるわけがないんです。

 「いや、出来る単元があるだろう。そこはやってもいいんじゃないか」と言う人もいるかもしれませんが、これは後で述べる理由から、このような過去問の使い方はするべきではありません。

 塾などで、もう中学校の学習範囲は終わっているという人であれば、どんどんやり始めて構いません。しかし、そこまで学習が進んでいないのに、周りの友達にもう過去問をやっている人がいるからというような理由で自分も過去問をやろうとするのは、愚の骨頂としか言いようがありません。まずは自分のやるべきことを終わらせましょう。

 次に過去問の取り組み方です。これをよく分かっていないと、せっかくの過去問演習が台無しになってしまいます。

 ポイントは二つ。まず、1回目が勝負。そして、見直し学習は妥協なく。

 過去問は「1回目が勝負」ということについてですが、1回目の過去問演習は、出来るだけ前知識ゼロの状態(と言っても、数学は最初に計算問題があるとか、国語は聞き取り問題に続いて漢字の読み書きが来るとか、英語には自由英作文問題があるくらいのことは知っていて構いません。要は問題を一度も解いたことがない状態でという意味)で、そして制限時間をきちんと計って、本番と同じように全5教科やることが肝心です。こうすることで、今の自分の実力でどれくらい点数が取れるのか、合格できるくらい得点できるのかを調べることが目的です。

 先ほど、中学校家庭の学習がすべて終わっていなくても、出来るところはちょこちょこやってしまってもよいのではないかという考え方について、私はそれはやるべきではないと申し上げた理由は、ここにあります。ところどころ過去問をやるようなことをやってしまうと、中途半端に問題や解答を覚えてしまいますから、本物の入試問題を使って自分の実力を測ることができなくなってしまうからです。

 過去問の見直しは妥協なくやれ、ということについては明快だと思います。

 一通り中学校家庭の学習が終わったくらいの生徒からすると、全く歯が立たないような問題も結構あるでしょう。こんな風に問われるのかとか、こんな問題が出るのかとかいったことをしっかりと頭に叩き込むためにも、見直し学習は重要です。

 ちなみに、国語道場生は自分で過去問演習を始める必要はありません。今年度は1月の13日(日)より、恒例の千葉県公立高校入試問題演習「過去問道場」を実施するからです。4回にわたって、千葉県公立高校前期選抜学力検査の問題を、本番と同じように制限時間を設けて全教科解かせ、その日のうちに採点~合否判定、そして問題の解きなおしをやらせます。

 いつものことですが、国語道場は、子どもたちに勉強においてやるべきことをすべてやらせていきます。

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