塾に行っているのになかなか成績が上がらない
一口に「成績を上げる」と言っても、それにはいろいろな側面があります。
単純に定期テストの点数が以前のテストよりも高くなることだという人もいるでしょう。また、そうすることを売りにする塾さんもあります。
私に言わせれば、学校の定期テストは回によって難しさが大きく違いますから、たまたま簡単なテストにあたれば、点数なんかいくらでも上がるじゃんと思ってしまいますが。
国語道場は、点数が大事でないとは申しませんが、相対的な成績を上げていくことを目標としています。「相対的な成績」とは、学年順位や偏差値のことです。
なぜ、子どもたちの相対的な成績を上げようと頑張っているのかといいますと、入試の合否は相対的な成績、つまり入学試験の成績順で決まるからです。
しかしながら、この相対的な成績を上げることは、実に難しいです。なぜなら、ほかの受験者を抜かなければいけないという、こちらからコントロールできない課題が入ってくるからです。
どんなに頑張っても、ほかの受験者の努力がそれを上回っていれば、彼を抜き去ることはできません。また、もともとの力の差が大きく、その差を縮めるだけでも大変な状態であれば、やはり順位などの相対的な成績を上げることはできません。
このように、国語道場が考える意味での「成績を上げる」こと、すなわち相対的な成績を上げることは、並大抵のことではありません。
国語道場が普段から子どもたちにたくさんの授業時間を課し、定期テスト対策学習会「日曜道場」や千葉県公立高校入試対策学習会「カコモンGO!」などにおいて長時間の学習をさせるのも、少なくとも勉強の量と時間で、ほかの受験者に引けを取らせないためです。
国語道場の生徒たちの中から、驚異的な偏差値アップや、最初の成績から何ランクも上位の高校への合格を果たすものが出てくる背景には、こうした取り組みがあります。
とは言え、こうすれば絶対に相対的な成績を上げられるという方法が存在するわけでもなく、いずれにせよ難しい課題であることは間違いありません。
そこで、どうしたら成績を上げられるかではなく、どうしたら塾に通って勉強しているのに成績を上げられないかということを考えてみましょう。こちらは非常に簡単です。
授業中真剣にやっていないというのは別です。あくまでまじめにやっているという前提です。上に挙げた、相対的な成績を上げられないケースも除外します。なぜかというと、この場合、何らかの形での学力向上が確認できることが多いからです。例えば、学校の定期テストの順位は上がらないけれども、塾で受ける実力テストの偏差値は少しずつ上がっているとかです。
塾に通ってそれなりにまじめにやっているようなのだけれども、成績が上がらない。それどころか下がることさえある。こういうことが起こるのは、
親御さんが塾の指導に半信半疑で、それについて子どもに対し口をはさむケース
です。
過去の記事で、成績が上がりやすいお子さんの特徴をご紹介しました。それは、素直であることです。この意見に反対だという塾の先生はまずいないと思います。
してみると、子どもの学力・成績を上げやすくするための親の務めとは、お子さんを聞く耳を持った人間にすることだと申せましょう。「今教わっていることは自分のためになることだな」と気づいたら、よく話を聞いて、その通り行動できる人間に育てることです。
塾の指導方針について親御さんが懐疑的であるということは、まったくこれとは逆方向の子育てになっていると言えます。
親御さんが塾の指導方針について「こんなのでいいのかしら」といった態度を示したり言葉を発すれば、当然お子さんが塾で指示されていることに対し本気で取り組むモチベーションが下がります。
あえて申しますが、よほど金儲け第一主義のチェーン個別指導塾でもなければ、どこの塾も理念と経験、研究に基づいて、しっかりとした学習指導をやっています。私も、千葉学習塾協同組合の活動などを通して、何百人もの塾の先生方とお会いしていますが、いい加減な人などまずいません。
せっかくお子さんを塾に入れられたのであれば、そこの指導方針を丸のみにしてまずは信じ切る覚悟をお持ちください。その方が、結果的に大きな成果を得られますよ。
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