国民が英語が苦手なのは国家としてはピンチでも、個人レベルではのし上がるチャンスではないかと
先日の記事で、英語が苦手な人は、この夏休みにここだけは押さえようというポイントを紹介しました。一つは、英文を書く上でのルール、もう一つがbe動詞の意味、そしてもう一つが現在形でした。
この記事を書いたそのすぐ後に、今年の全国学力テストの結果がマスコミでも大々的にも報道されました。新聞などでご覧になった方も多いことでしょう。その中に、このようなものがありました。
さすがオレ。結局みんな中1英語ができていないんですよ。というか中1英語は「難しい」んですよ。それにしても、三単現に関する問題で正答3割というのは深刻ですね。
「三単現のsの付け忘れ」なんて、いかにも軽度なうっかりミスみたいに言う人がいますけど、その認識もよくないんですよ。私は、国語道場の生徒たちにはよく言うんですが、うっかりミスなんていかにも軽微なことのように言うけれども、野球に置き換えて考えてみろと。野手の正面に転がってくるゴロをトンネルしたりファンブルしたりしてエラーする奴が、試合に出してもらえると思うかと。「簡単なミス」なんて言っているものは、要するに基本ができていないということなんだぞと。
「凡ミス」、「ケアレスミス」、「簡単なミス」、なんでもいいんですが、こういうミスこそが深刻だということをちゃんと認識していかなければいけませんよ。
しかし、皆さんよく考えてください。中3が三単現で正答3割ということはですよ、三単現ができるだけで、上位層に食い込める可能性があるということでもあります。先日のこのブログでも、be動詞の意味を完璧に理解して読解などに使えるようになったら、偏差値+10は固いなどと書きました。これは私の皮膚感覚でそう思って書いたのですが、こうしてみるとそれもさもありなんというところです。7割がたの中3生が、結局中1英語ができていないんですから。
スピーキングについてはほぼ壊滅ですね。そりゃそうでしょう。スピーキングなんて中学校のどこで練習できるんですかって話ですよ。
今回のスピーキングのテストについては、運営に不備が多かったからこの結果は信用するに値しないなんて意見もネット上でいくつか見ました。しかし、TOEFLなどの分野別成績を見ても、日本人はスピーキング力が極端に弱く、それは今回の学力テストの結果と一致しています。仮に運営が100%近くしっかりできていたとしても、状況はそれほど変わらなかったと思いますよ。
文科省は、全国学力テストを実施して、あれがだめだったとかこれがだめだったとか発表しては、特に具体的に何をするということはない。そして国民が自己負担で塾などで勉強してそれを補う。私には正直こういう日本の仕組みが理解しがたいところがあるのですが、まあ皆さんそうされるので、それでいいんでしょうかね。まあ、スピーキングに関しても、国民が自己負担で何とかするしかないのでしょう。
しかしこれも、中学3年生でこれだけ英語を喋れないということですから、ちょっと喋れるだけでがぜん有利になるということでもあります。これをやっておけば他と差がつけられる、それもそれほど高度なものでなくてもよいなんて、こんなおいしい話はないと思います。
国語道場では、小学生向けのOLECO英語というコースがありまして、「読む」・「書く」・「聞く」・「話す」の4技能について、極めて効果的な指導が可能です。昨日も新しい仲間が国語道場のOLECO英語コースに入ってくれましたが、これは本当におすすめです。
世界レベルで英語超苦手国家日本で、OLECO英語コースのような少々タフで効果的な学習を積んでいれば、はっきり言って中学英語なんて楽勝です。
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