国語道場が新しい英語教育に力を入れるわけ
今日から10月。毎月一日に私がまずやることは、
神棚のお供物の交換。
そんなに熱心な神道家というわけでもないんだけれども、こういう慣習が好き。
神道の供え物は、とにかく何でも新しいものにするということが大事らしい。
古代の日本では、煮たり焼いたりして凝った料理を作るということがあまり行われていなかったらしい。新鮮なものは生で、そうでないものは干物にして食べたということだ。ということは、古代人にとって食品の新鮮さというのは、食品の「たたり」を避けるためにもとりわけ重要な問題だったんじゃないか。
神に供えるものはとにかく新しいもの、植物なら青々としたものとなっているのは、単なるしきたりで済むものではなくて、古代のわれわれの祖先にとって切実だった感覚に結びついているんじゃないかと思う。形だけでもこういう慣習を受け継ぐというのは、祖先について思いをはせるということ、歴史を学ぶということではないのかと思っている。
自慢するようなものではないが、国語道場では分相応にきちんと神札を神棚にお祀りしている。
以前、県内でも有名な進学塾さんを見学させてもらったことがあるんだが、都内の有名天神社の神札を、壁に画鋲でぶっ刺してあるのを見てぎょっとしたことがあった。生徒に、「◯◯天神のお守り買ってきたぞー」とか言って配ってりゃいいって感覚なのかね。┐(´д`)┌ヤレヤレ
なんだか怪しい宗教団体のホームページみたいになってしまったが、今日は国語道場での英語指導の話。
以前の記事で書いていた、中学生向けの新しい英語指導を、いよいよ今日からスタートする。と言っても、もちろんそれに向けての準備をここまで怠りなくやってきていたのだが。
従来の指導法とどこがどう変わるかというのは次の通り。
【従来】
1 教科書ノート作り。教科書本文の全訳(生徒)とそのチェック(指導者)
2 新出単語の暗記とそのチェック
3 文法事項、表現の練習問題演習とそのチェック
この辺が普段の授業の軸になっていて、テスト前はさらに暗記事項の確認や読解問題などをやっていた。
まあ、至って普通。
それで、新しい指導法では、上の2と3、つまり新出単語や文法事項、表現を先に勉強する。それでその後に、
ネイティヴ音声を使って、教科書本文のディクテーション
を実施する。
ディクテーションというのは、流れてくる英文を書き取るという学習法。まあ、「聞き流さない」英語学習法ですな。
「そんなのうちの子に聞き取れるかしら」とご心配の方もいらっしゃるかもしれないが、ネイティヴ音声はひとりひとりの子どもに合わせた速度で個別に聞けるので大丈夫。
ディクテーションは、私は浪人時代、代ゼミの外人講師の授業で初めてやったんだけれども、これはほんとうに効果がでかかった。自分は何が分かっていて、何が分かっていないのかが一目瞭然で、文法や単語知識を総動員する必要があるので、英語の聞き取り力が向上するのはもちろんのこと、総合的な英語力向上につながる。
ただ、かなり面倒くさい。だから塾で強制的にやらせるのが一番いい。
ディクテーションに効果があるのは分かったけど、どうしてそこまでやるのと思う方もいらっしゃるかもしれない。それには、私は時代の最先端を行きたいからと答える。これは、県立高校入試の変化を受けて、国語道場を開いたのと同じ。
それ以外にも理由は2つくらいあげられる。
まず、今の中学生たちのためにも、私は先々の大学入試のことを考えている。
大学入試が大きく変わるのは2020年じゃないのかと思われるかもしれないが、現実の入試はそれを先取りしてどんどん変わっている。特に大きく変わるのが英語。
身近な例で言うと、来年千葉大学に国際教養学部というのが開設されて、早速来年から入試も行われる。
ここの入試、英語は英語検定やTOEFLなどの外部検査の成績も考慮する。例えば、英検準1級を取っていれば、英語の点数は満点扱いになる。
この流れは、他の大学入試にも広がっていくと思う。つまり、入試で英語のテストなんか受けるのは遅れている奴で、基本的に高校在学中に英検とかTOEFLなんかを受けて、その成績を入試の代わりとするのが普通になるだろう。
英検やTOEFLとなると、英語を読む、書くだけじゃなくて、聞くということも含めて、相当バランスよく勉強していかなければならない。だけど、そこら辺の塾でやっているのは文法問題ばっかり。読むのも少ないし、書くなんて殆ど無し。聞き取りに至っては、「塾の勉強をしっかりやっていれば大丈夫」とか訳のわからないことを言っているていたらくなんてところも少なくないんじゃないかな。
だから、国語道場は変える。
理由のもう一点。来年は中学校の英語教科書が変わる。文科省は、英語(と実は国語も)「4技能」なんてことを言っている。「4技能」というのは「読む」・「書く」・「聞く」・「話す」という4つの能力のことだ。で、来年からの教科書で、特に英語はこの点で大きく変わっている。
だから、多分数年後、いや、来年中には、今ここで私が言っているような英語指導法が、むしろ標準的なものになっているんじゃないのかなと推測している。その流れに、ずっと先行していってやろうと言うわけ。
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