2019年07月29日 23:39

夏休みはいろいろなことを体験しましょう

 昨日予告したとおり、今日は午前中に青葉の森芸術文化ホールに千葉県吹奏楽コンクール中学C部門第3組を聞きに行きました。緑町中や幸町第一中の国語道場生の応援です。

 緑町中吹奏楽部の皆さんは、見事優秀賞受賞、おめでとうございます。1番目という緊張する出演順だったと思いますが、非常に気合の入った演奏を見せてくれました。演奏している楽曲に対する気持ちの入りようでは、本日一番だったと言っても過言ではないでしょう。

 国語道場生はいないのですが、個人的には山王中の演奏はよかったと思いました。金管を中心に楽器の音がよくなっていて、曲の輪郭がくっきりとした演奏でした。優良という判定に、思わずえっ?と声が出てしまいました。

 人生100年時代の部活のあるべき姿は、長く音楽を愛し、楽器を楽しんで続けるような人間を作ることだと思っています。コンクールの結果がどうでもよいとまでは言いませんが、私のような天才的な耳を持ったシロート(笑)に言わせれば、審査員のセンセイ方はパーカスのノリのいい演奏にごまかされているんじゃないの?と首をひねりたくなるような判定が出ることもまた事実。こんなことに懲りずに、末永く楽器を楽しんでくれるように希望します。

 楽器を長く楽しむうえで一番大切なことは、楽器本来の良い音色が出せるようになるかどうかです。私、吹奏楽コンクールには大体毎年出かけていますが、まだまだ楽器そのものの音が出せていないプレイヤーがたくさんいます。これでは、なかなか楽器を楽しむというところまで到達できず、合奏と称して無味乾燥な音合わせのような練習ばかりすることになってしまうでしょう。1・2年生はさっそく明日から、目先の合わせではなくて、自分の楽器の音色を追及してほしいですね。楽器全体がビリビリ振動する、楽器本来の豊かな音色をまず出せるように練習に励んでほしいと思います。

 今日は、実は娘を連れていていたのですが、コンクールを聞いた後で、ホールに隣接する中央博物館にも立ち寄りました。現在中央博物館では、開館30周年記念の企画展「ほにゅうるい」をやっていますが、

とにかく人がいないw

 月曜日ということもあったのかもしれません。昨年の恐竜展にはかなり人が入っていましたから、ちょっとびっくりしました。恐竜の人気はすごいなといったところでしょうか。

 しかし、非常に興味深い展示がたくさんあるので、もったいないですね。

 今日学んだのは、「鯨偶蹄目」という哺乳類の分類です。「偶蹄目」はウシとかシカのようにひづめが2本ある動物の種類のことですが、「鯨偶蹄目」という表示を見て、なんだそりゃ?と思ったわけです。そうしたらなんと、クジラってウシとかシカに近い動物だということなんですね。

 偶蹄目の2本のひづめは、人間でいうと中指と薬指が特に大きくなったものなんだそうです。で、クジラの骨格模型を見てみると、確かに元々前足だったヒレの骨の、3本目と4番目の指の骨が極端に長くなっているんですよ。これを見て、おお、クジラはウシやシカの仲間だということがよく分かりました。

 博物館入口のカウンターでは、ミジンコを顕微鏡で見せてくれます。以前の記事にも書きましたが、ミジンコは興味深い生き物です。バカにしてはいけません。

 中央博物館って、私結構好きなんですよね。自然史の展示に隣接して、歴史や環境の展示もあるというところがいいですね。最近、メディアでも、文系・理系にかかわらず広い分野を学ぶことの重要性が叫ばれるようになっていますが、中央博物館の展示はまさにそういた工夫がなされているように思います。

 夏休みは皆さんもお子さんと一緒にいろいろなことを経験されると思いますが、そういう機会を本当に大切にしていただきたいと思っています。

 「国語が苦手だ」というと、「じゃあ国語を勉強させなきゃ」なんて単純に思われる方もいらっしゃるんですが、そうじゃないんですよ。何かあることに触れると、そこからいろいろなことに考えが巡るような想像力こそが大切で、そういう力のあるお子さんが、結果的に国語ができるということになるんですよね。その想像力の源が、様々な体験です。

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