大ショック?!2019年度千葉県公立高校入試、千葉市は定員240人減!!
千葉県教育委員会より、来年度の千葉県公立高校の募集定員が発表されました。
千葉県全体の中学3年生の人数は、昨年より1,000人近く減っているんですね。国語道場では、中3も含めて生徒数が昨年よりも増えているので、正直よく知りませんでした(^^;
今年の中3の人数は全県で53,900人。うち、98.9%が高等学校に進学するものと予想されているそうで、その数約53,300人。
千葉市、船橋市、習志野市などの市立高校も含めた、千葉県公立高校全日制の来年度の募集定員は、33,000人と発表されています。言い換えると、20,000人以上の高校進学希望者は、県内の全日制の公立高校には入れず、私立高校や公立なら定時制・通信制の高校、あるいは他の都道府県の高校、高専などに進学しなければならない計算です。
もちろん、私立高校・国立高校、高専が第一志望という受験生もいるでしょうから、それを差し引くと、3割前後の受験生が、第一志望の公立高校の入試に失敗して、私立高校などに進学しなければならなくなるという勘定でしょうか。
国や県から就学支援金が出るようになったとはいえ、依然として授業料以外の経費が私立は割高ですから、一定の割合で本人や家庭の意志に反して私学に通わなければいけなくなるような制度は、私は個人的に大問題だと思っております。周知のとおり、OECD加盟国で高等学校にあたる教育が有償なのは日本、韓国など4か国しかなく、アメリカでさえ(!)希望すれば地域の公立高校に必ず入れ、授業料は無料です。
例によって前置きが本編並みに長くなりましたが、第1学区(千葉市)、大変なことになっているようです。
千葉東、幕張総合総合学科(旧普通科)、千葉西、検見川、千葉北高校などで、それぞれ1クラス(40名)減が決まりましたΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
千葉市だけで定員240名の減少。県内の県立高校全体の定員減が600名ですから、そのうち4割が千葉市に集中しています。
まあ、学校基本調査によると、千葉市の公立中学校の中3生の数は、昨年と今年とで300人以上減ってはいるんですね。それでこういう措置になっているのだろうとは思うのですが、もともと千葉市には周辺の学区からの流入が多いので、どうなんでしょうね。東高なんて今年前期3.18倍もあったのに、そこから定員減なんて大丈夫なんですかね。
今回の千葉市学区の大幅定員減によって来年度入試がどのようになるのか今の段階では何とも言えませんが、次のような心構えを今から持っておくことが必要ではないでしょうか。
まず、慌てない。
定員が大幅に減ったと言っても、上に述べたように中3受験生の人数はそれ以上に減っています。ですから、それほど大変な受験倍率などの上昇はないのではないかということは言えると思います。
しかしながら、昨年平成2017年度入試における磯辺高校のような、前期倍率2.82倍といった、倍率の急上昇が起こりやすくなるのではないかということは想像されます。そうしたことも踏まえて、
志望校候補は「縦」にも「横」にも複数考えておく。
「縦」とは、偏差値などによるランキングにおける上位・下位の高校で、「横」とは、同じくらいの難易度で、他学区の高校のことです。
偏差値ランキングで志望校よりも少し入りやすいとされる高校を調べることは、結構みんなやっているのかなと思いますが、今年の3年生は、もしかしたら実際に受けるかもしれないというリアルな感覚で見ておいたほうがいいのではないでしょうか。
そして同程度の難易度の他学区の高校ですね。千葉東が第一志望なら、薬円台、佐倉など(どれも厳しいですが・・・)、中堅どころの高校なら、国府台、津田沼、習志野、船橋芝山、船橋啓明など。
こういうことは早い段階から考えておくことが肝心です。ふたを開けてみたらとんでもない高倍率(;゚Д゚)でもそれまでに代替え案をしっかりと考えていないと、よく知らないという理由でほかの有利な選択肢を選ぶ決心がつかず、無謀な受験に臨んでしまうことになりかねません。
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