子どもの「出来ない」は、親がムリだと思っているから
先週は幕総のシンフォニックオーケストラ部の定期演奏会だったんですよねー。一度行ってみたいと思いつつ、なかなか日程が合わず、今年も行かれずじまい(´Д⊂グスン
今年はラヴェルの『ダフニスとクロエ』第2組曲をやったんですね。
この曲、私が所属していた吹奏楽団でも一度やろうかという話になったことがあるんですよ。で、楽譜を見てみて即諦めました。
いやもう、冒頭から無理で、私はフルートなんですが、何十小節も高速で♬タラララララララララララ♬と海の波間にきらめく光を表現するかのような音を吹き続けなきゃいけないんですが、とても私らの技術では無理でしたね。
それを子どもたちがやっちゃうんですから、まずそれだけで驚きですよ。
いやでも、できるんですよね、子どもたち。吹奏楽コンクール全国大会レベルだったら、中学生でもこの曲はやりますから。
こないだの日曜日は、私の娘の音楽教室の発表会があって、自分の娘だけでなくていろいろなお子さんの演奏を聞いてきました。
で、やっぱり小学生でもショパンやらドビュッシーやらを弾くんですよね。
私なんか、子どもの頃、親に言われていやいやでピアノを習っていましたけど、全然練習をしなかったもんですからいつまでも下手くそのままそのうちやめてしまいました。だから、どうやったらショパンなんて弾けるようになるのか想像もつきませんが、子どものやる気を引き出せる優れた指導者のもとでしっかりと練習を積めば、ちょっと信じられないような子どもの成長も可能になるものなのだなあということを目の当たりしましたよ。
それから、子どもが素晴らしい音楽の演奏をすることに私がびっくりしてしまうのは、それは単に私が自分でできないから子どもにもムリだろうと勝手に思い込んでいるだけのことだということに気づきましたね。そう。大人が勝手に無理だと思い込んでいるんですよ、自分で挑戦してみたこともないのに。
大人の勝手な思い込みで、子どもの成長に上からフタをしてしまうようなことは良くないなーと思いましたね。だから、娘のピアノに関しては、もう音楽教室の先生を全面的に信頼して、その通りにしています。
振り返って、勉強面では私が専門家ですけど、同じように大人が子どもの成長にフタをしてしまうことって少なくないと思うんです。
「うちの子にこんなにできるでしょうか」
入塾前の保護者の方からよくお聞きする言葉です。
ご心配は非常によくわかります。でも、思い切って手をお離しになってみてください。まず、ほぼすべてのお子さんが、親御さんが思っていらっしゃるよりもやるもんですよ。
塾の勉強は何年生くらいから大丈夫かということもよくお聞きしますが、小1から大丈夫です(といっても国語道場の小学生の授業は楽しいからというのもあるかもしれませんが)。むしろ、早いほうがいいといっていいです。
早いほうがいいというのは、逆に高学年、中学生になると「自分は無理だ」という思い込みが強くなってしまっているケースが多いからです。
面談などで拝見していて思うのですが、「自分は無理だ」と思ってしまうお子さんの親御さんには、やっぱり「この子には無理なんじゃないのか」という強い思い込みがあるようです。
「こんなに塾来て大丈夫なの?」、「テストがあるんだって。受けられる?」・・・
お子さんに対し、こういう言葉かけが多いですね。これが何年も続いたら、子どもだって、「ああ、勉強とかって大変で僕には難しいんだ」と思っちゃいますよ。
小さな子どもにとって、親は世界の全てです。まず、親御さんが広い視野を持って、子どもにかける言葉は慎重に、そして子どもの力を信じて、時には思い切って解き放ってみることも大切だと思います。
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