2018年04月16日 13:42

子どもがくだらない動画ばかり見ています

 皆さんのお宅では、スマホやタブレットでお子さんがずっと変な動画を見ているなんてことはありませんか?ネット上にこんな記事がありました。

子供がYouTubeを見すぎている

とある幼児が好む”虚無Tube”の実例

 虚無Tubeですか、うまいですね・・・。

 恥ずかしながら、小5になるうちの娘も、結構長い時間動画を見ていることがあります。たまにちょろっと見ているものを見せてもらうのですが、正直何が面白いのかさっぱり分からないものもちらほら。くだらなすぎて絡みようがない、それをネタにコミュニケーションを取りようがないところがつらいですね。そして、正直、こんなものばかり見ていて大丈夫かと心配になってしまいます

 まあ、私自身、インターネットが普及しだしたころ、変な動画や音声を聞いて、へらへらよく笑っていたのですけれどもね(^^; 「ペリーの肉声」とか「千葉!滋賀!佐賀!」とか「もすかう」とか。よくこんなに面白いものが作れるなあと感心したものでした。そのようなわけで、「虚無Tube」といえどもたくさんの子どもたちが面白がって見ている以上、もしかしたら何かあるのかなという気がしないでもないです。

※さっき検索したら、「千葉!滋賀!佐賀!」は、もともとラーメンズのネタであることが分かりました。

 私が小学生のころは、漫画ばかり読んでいるとバカになるなどと言われたものです。赤塚不二夫のギャグマンガなんて言ったら、その手の「有害図書」の筆頭格だったように記憶しています。その赤塚さんも亡くなり、大の大人が電車やバスの中でスマホゲームに興じる姿が当たり前の世の中になってみると、漫画を読むとバカになるなんていう言説は何だったんだろうと思ってしまいます。

 我が家にある「天才バカボン」の単行本の一冊に、タモリによるあとがきが掲載されています。それによると、赤塚さんは、生前、正月に弟子や友人たちを招いて派手にパーティーをやっていたそうです。ある年、赤塚さんは、何か芸を見せようとして高いところから転落し、正月早々大けがをしたことがあったそうです。それを見たタモリ氏は、人を笑わせるためにこれだけ体を張る人がいるのかとショックを受けたと言っています。

 バカボンのパパのモデルは、赤塚さんの実父だと言われています。赤塚さんの父は、満洲で現地人を日本支配に従わせる特務員をしていたのですが、戦後ソ連に抑留され、そこでの苦労のためか、帰還後は以前のような威厳のある人間ではなくなってしまい、「自分の人生はこれでいいのか」と自問する生き方をしていたという話を新聞で読んだことがあります。そういうことを知って、バカボンパパの有名なセリフ「これでいいのだ」は、なかなか味わいのあるものだなと思えるようになりました。

 こんな感じで、「バカになる」と言われているようなものであっても、中には奥深いものを秘めたものもあるのだと、私は考えています。だから、「下らない」動画にしても、実は何かお宝があるかもわからないということで、一概に否定するようなことはしていません。

 とはいえ、子どもが動画ばかり見ているというのは、心配ではあります。なぜなら、漫画ばかり読んでいる子は、本も読むようになるかなと想像できるのですが、動画ばかり見ている子どもを放っておいて読書をするような人間になるとはちょっとイメージできないからです。

 子どもにスマホやタブレットなんて与えなければいいだろうなんて意見もありますが、実際にお子さんを育てている親御さんであれば、ことはそんなに簡単ではないと思われることでしょう。ゲーム機やタブレットなどのデジタル機器を子どもに触れさせないようにすればいいなどという意見は、およそ現実的ではありません。

 そうすると、一定の時間、半ば強制的にでも子どもを活字に向かわせることができるような仕組みが必要だということになるのではないでしょうか。国語道場が西千葉地区で独占的にご提供している読書指導「ことばの学校」は、今のような時代に最強の教育方法の一つです。

 「ことばの学校」では、子どもたちは年間に50~70冊の良書を楽しみながら読破しています。そしてなおかつ、活字をちゃんと読むという習慣を身につけ、日本語語彙力を爆発的に増やしています。こうして、あらゆることを学ぶ基盤となる力を、着実に身につけていっています

 お子さんが何時間も変な動画ばかり見ていて心配だという方、どうぞお気軽に国語道場にご相談ください。

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