2019年03月24日 21:51

子どもには「子どもだまし」ではなく、本物に触れさせるべきである

 本日24日(日)は休校日でした。国語道場の定期休校日は月曜日ですので、本日は臨時休校で、明日25日(月)は開校します。

 どうして今日お休みだったのかというと、塾長にとって年に一度の楽しみの、千葉県少年少女オーケストラの定期演奏会があったからです。まあ、塾長がコンサートに行きたいので、塾がお休みになったということです(^^;

 しかし、そこまでして行くのには理由があります。

 初めて千葉県少年少女オーケストラの演奏に触れたのは、千葉テレビでの彼らの定演の様子の録画放送でした。テレビのチャンネルをザッピングしていて、千葉テレビが映ったところにその放送が当たったのでした。非常に演奏がうまい。あまり見たことがない学校の制服のようなものを着ている。千葉女子?いや、男子もいる。幕総?いや、かなり小さい子どももいる。どこのユースオーケストラだろうと思いながら番組を最後まで見ていて、それが千葉県少年少女オーケストラであることを知りました。

 彼らの演奏はまさに私にとって衝撃でした。小学生・中学生・高校生の子どもたちがここまでやるということ。子どもたちの教育のためにどのようなものに触れさせていくべきなのかということについて、心から考えさせられました。「子どもだから」ということで甘く見てはいけません。子どもたちにこそ本物に触れさせなければいけません。子どもたちに、安易な「子ども向け」の音楽を与えてはいけません。正面から、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス・・・を丸ごと与え、それに向き合わせ、格闘させることが大切なのです。

 例年、千葉県少年少女オーケストラの定見総会は千葉県文化会館で行われますが、今年は特別に東京港区のサントリーホールでの公演と千葉県文化会館との2回行われることになっています。私が行ったのは、サントリーホールでの東京公演でした。半年ほど前に申し込んだんですが、サントリーホールで最も音響がいいという噂のLCブロックを回していただきました。

 本日の東京公演では、なんと秋篠宮眞子内親王さんと佳子内親王さんがお出ましで、最初から最後までお聞きになっていました

 どうでもいいですが、お二人のご両親は私の大学の先輩ということになりますね(^-^;

 私が入学した年に確か今の秋篠宮さんと紀子さんの結婚が決まったということで、えらい騒ぎだったことを思いだいます。当時は紀子さんは大学院、今の黒田清子さんは学部の3年生に在籍していらっしゃいましたね。今日は久々に皇族方のご尊顔を拝する栄に浴しました。

 本日の指揮者は、この千葉県少年少女オーケストラとはもっとも強い絆で結ばれているであろう井上道義。1曲目のショスタコーヴィチの交響曲第1番から、両者の相性の良さから編み出される生きた音楽に心を揺さぶられました。なんだかお腹が熱くなりましたね。

 楽器を演奏する子どもたちはもともと技量が高く、練習も一生懸命やる人たちでしょう。だから、井上のように音楽の雰囲気を全身を使って舞踊のように表現して演奏者に示す指揮は、ぴったりとハマるんだと思っています。千葉県少年少女オーケストラの子どもたちには、交通整理のような指揮は必要なく、この曲はこのような顔かたちを持っているからこんな風に音を出すんだということをダイナミックに伝えられる指揮者が合っているのでしょう。

 選曲もあるのでしょうけれども、演奏会はちょっとクラシックのコンサートというよりは祭りのような異様な盛り上がりを見せ、聴衆に強烈な印象を与えて終わりました。会場の観客一人一人が大きな満足を感じ、にこやかに感想を語り合っていました。本当にいい演奏会でした。明日からの春期講習に向けて、たくさんエネルギーをもらいました。

 千葉県少年少女オーケストラの演奏から、私は子どもたちにホンモノを与えることの大切さを学んだのですが、そういう意味では国語道場が西千葉地区で独占的に提供している読書指導「ことばの学校」はまさにそのような教材です。「ことばの学校」で子どもたちは300冊の本を1冊1冊丸ごと読んでいきます。あらすじを読んでわかった気になるとかそういったまがい物、「子どもだまし」ではありません。

 この時期、小学校から中学校に進むにあたって、「ことばの学校」を終了して中学標準コースに入る子どもたちがたくさんいるわけですけれども、その子どもたちが「『ことばの学校』が終わって残念」とか「さびしい」とか言ってくれるのは、素晴らしいことだなと思います。たくさんの良書に向き合うことで、彼らが成長し、その心に何か大切なものが残っている証拠だと思うからです。

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