子どもの志望校を笑うな
国語道場では、少なくとも年に3回は保護者の方々全員と直接お話をさせていただきたく、定期的な面談を実施しています。
面談では、私はしばしば子どもたちに志望校を聞きます。
塾長「で、高校はどこ行きたいのよ?」
生徒「千葉東高校です。」
親御さん「ぷ。」
間髪入れずに失笑する親御さん、少なくないです。中には、お子さんがとんでもないことを言ったかのように「弁解」される方もいらっしゃいます・・・。
私は、面談などで子どもから志望校を聞くとき、常に心掛けていることがあります。それは、一つは真顔で聞くこと、もう一つは否定しないことです。失笑なんてもってのほかだと思っています。
中学1・2年生、中には3年生になっても「志望校がない」というお子さんは少なくありません。しかし、私から申し上げれば、そりゃ笑われるんじゃ言えなくなるだろうと思います。
西千葉のようなところに住んでいれば、近隣に県内最上位の高校がいくつもあるわけで、そんなことも知らないわけではないでしょうし、自分もこういう高校に行けたらいいな、そんな風になれたらいいなと思うものがあることは自然なことなんじゃないでしょうかね。そして、それがとりあえずの志望校でよいではないかと思うのですが。それで何か損することってありますか?
「志望校がない」というか、とりあえずの志望校も表明しない人というのは、それによってどれだけの損失があるのかをご存じないのかもしれません。
目標が決まることは大変重要で、それによって現状の成績からそこまでの「距離」が明確になります。そしてその距離を縮め、最終的に到達するためには何をどのように、どれだけやっていかなければならないかがはっきりとするわけです。
もしそういうことがなかったら、ただ漫然と努力を続けることになります。勉強であれば、まあ一般的な水準のものをやり続けることになるでしょう。志望校を決めない人は、それでいいと思っているのかもしれません。
しかし、現実によくある話なのですが、中3の夏休みが終わったくらいの時期になって、「市川高校はどうですか」なんてことをお尋ねになる方がいらっしゃいます。もう、そういう願望があったんだったら、もっと早く言ってくださいよとしか申し上げられないです。もはや過ぎ去った1・2年生の時間はもう戻ってこないのです。
今年度から、前期選抜における学力検査、調査書(内申点)、作文・面接などの配点が、事前に明らかにされるようになりました。
ちょっと驚いたのは、県立千葉高校の配点でした。学力検査500点、作文5点、内申点0点の505点満点で選抜するというのです。おそらく従来もそうだったのでしょう。
内申の配点が0ということについては、国語道場の千葉高出身の講師も驚いていました。県教委も、内申の配点を0にするのはだめだと表明していたので、さすがにそんな学校はないのだろうと、私も思っていたのでした。
逆に、中学では先生に反抗しまくりで内申がズタボロだけれども、学力に自信があって、テスト当日一発勝負上等という人は、ぜひ千葉高を目指したらどうですかね。
大変そう?当たり前です。勉強しろってことです。
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