子どもの言うことにいちいち反応しない
夏が終わり、天候不順な日が続きますね。学生時代、落ち込みやすい性格だった私にとって、こういう季節は精神的に非常にしんどかったですね。
そういうこともあるのか、こんな季節は親御さんからお子さんについてのネガティブなご相談が多くなります。
「子どもが、勉強が全然わからないと言っています」
「テストがよく分からなかったので、数学のテストはテキトーにやったのですぐに終わったと言っています」などなど。
少子化で自分の子どもも含めていろいろな子どもに触れる機会が少ないということが大きいのかと思いますが、保護者の皆さんの「子ども耐性」といいますか、子どもの言うことすることに対する精神的な耐久力が小さくなってきているのかなあと感じることが多いですね。
若い大学生の講師が、子どもの言うことにいちいちカッとなるというのならまだしも、大の大人が、子どもの言動を受け流したり切り返したりできずに、まともに悩んでしまうケースは、昔からあるにはありましたが、少しずつ増えていっているように思います。統計をとっているわけではないんですが。
それにしても、無責任なことを言うようですが、私から見ると、こういうことを言う子どもというのはほんとうにうまいことを言うなあと関心しないこともないです。ズバッと、お母さんが言われたら嫌だろうなあということを狙って言っていますよね。それで、まんまとお母さんの注目を得ることに成功しているわけです。結果的に大げんかになることも少なくありませんが。
まあ、中身はありませんが、一種の「コミュニケーション」ですよ。子どもだって愚痴を言いたいんです。言っていることに意味はありません。
最悪なのは、こういう子どもの戯言にまともに「寄り添って」、「対策」をしてしまうことですね。事実上は子どもをいじくり回す以外の何物でもないのですが、なにか手っ取り早い解決法を求めて動き出す。これがとにかく最悪です。
大人が多少なりとも子どもよりマシなのは、よほど簡単な問題でもない限り手っ取り早い解決策など存在しないことを知っていることです。
メタボオヤジが2ヶ月で筋肉ムキムキに(しかも黒く)なるとか、聞き流すだけで英語が話せるようになるとか言っているようなCMをやっている会社が結構儲かっているというんだから、感心できない大人というのも少なくはないんでしょうけれども、少なくとも子を持つ大人はもっと賢くあってほしいものです。
子どもの愚痴は、「ふーん」とか言って適当に受け流しましょう。そして、人生というのは面倒くさくてややこしいものなんだが、逃げることもできない。だから粘り強いことが一番大切なんだ。そうすると、たま~にいいことがあるよ。ということが伝えられる大人でありましょう。
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