子どもは、おかしな習慣を「あたりまえだ」と思っていることがよくある
先日、小6の娘が自宅で学校の算数の宿題をやっていました。単元は分数のかけ算わり算。それとなく見てみると、分母は分母どうし、分子は分子どうしかけ算をした後に約分をやっています。
「あれ?これ、計算の途中で約分をするようにって習ってない?」
「うん。でも、別にやらなくてもいいって言われた。」
「いやぁ、そんなはずはないと思うけどなぁ。それは必ずやってね。」
本当に学校で、計算の途中に約分をやってもやらなくてもよいようなことを言われたのかどうかは分かりません。子どもが都合よく解釈しているだけかもしれません。いずれにせよ、大人から見てこういう時はこうするのが当たり前だと思うことが、必ずしも子どもと共有できているわけではないというのはよくあることです。
国語道場では、すべての教科の学習にノートを使わせています。テキストに書きこませないことで、一つのテキストを完ぺきにできるようになるまで繰り返し学習させるためと、特に数学なんかは学習方法としてノートを使わないというのはありえないからです。
途中式を省略するような人は、はっきり言って高校数学では最初から詰んでいます。理数教科について未来はありません。数学で詰むということは、もはや将来の進路から理系のみならず、文系でも国立大学への進学がなくなるということです。だから、国語道場では、数学では途中式を省略せずに書く習慣を小・中学校のうちからつけるため、いつもいつも口が酸っぱくなるほど繰り返し繰り返し子どもたちに言っています。
まあ、それでも、毎年毎年何べんも何べんも言わないとだめですね。今日もこんなことがありました。
数学の授業で、確かにノートは使っているんですね。でも、途中計算をテキストの余白にちょこちょこ書きこんでいて、肝心のノートには、番号と答えしか書いていない。
なんだかなぁ。問題集の解答集を作ってるんじゃないんだからねぇと言いたくもなりますが、こういうお子さんって結構いますよね。これがその子どもたちの「あたりまえ」の感覚なんでしょう。
こういうのを、とにかく私たち国語道場の指導スタッフは、徹底的に矯正するために力を尽くしているわけです。昔の雑誌に載っていた記事で、灘中や開成中の生徒のノートの使い方を紹介したものがあります。
これは本当にいい教材で、ことあるごとに子どもたちに見せています。今日もこれをノートの答えしか書いていない生徒に見せまして、灘とか開成とか行くような連中って、絶対にそんな計算ミスをするようなバカなことはしないんだよ、ってことを教えました。
まさかこんなことは当然わかっているだろうという思い込みは、子どもの指導においてはよくありません。もしかして、こんなことも分かっていないかもしれないくらいの感覚で、彼らの勉強を見ていく必要があります。
こういう細かなところまで目を行き届かせて指導していけるかどうかが、個別指導の真の価値ということになると思います。
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