子育てに「もう遅い」はやっぱりある
以前、「子育てに『もう遅い』はありません」という本を読みました。
自分の子どもについて、「もう○歳なんだから何かやらせなきゃ」とか、「もう○歳なのにこんなこともできない」とかいうことで焦り、悩む親御さんには、こういう情報は非常に有益だなあと思いました。
とはいえ、やはり子ども時代に経験させたり、やらせたりしておかなければ「もう遅い」ということは、ないわけではありません。
NHK交響楽団の首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィさんが、ある人との対談でこんなことを話していました。
演奏会で自ら指揮するモーツァルトのピアノ協奏曲第27番について、子どもの時に本当にこの曲が好きで、わくわくしながら聞いたものだが、出来ることならそのころに戻りたいと思うと。
大人になり、しかも職業音楽家ともなると、音楽を聞くと言ってもどうしても分析的になってしまうでしょう。子どものように好きな音楽をわくわくしながら聴くということは、もはや二度と経験することは出来ないでしょうね。
音楽にしても物語にしても、大人は成長する中でいろいろなものを経験していますから、パターンのようなものが分かってきます。初めて聞くような話でも、「まあこの後はこういう展開になるんじゃないか」とか予測ができてしまって、子どものように純粋に物語を初めて聞くように、この先何が起こるか全く想像できないような心持で話を読んだり聞いたいるすることは出来ないものです。
本を読むのは大人になってからでもいくらでも出来ます。そういう意味で子育てに「遅すぎる」ということはありません。しかし、子どもの心で読むということは大人になってからでは絶対にできません。子ども時代の読書は、子ども時代にしか経験することは出来ないのです。
そういう意味でも、子どもたちにはたくさんの良い本を読んでほしいと思います。しかし、そう都合よく子どもが本を読んでくれるわけではありませんから、ある程度強制力を持ってでも本を読む機会を与えたほうが良いのではないでしょうか。
国語道場の読書指導「ことばの学校」は、あらゆる子どもたちにお勧めです。お一人お一人の現状の国語力に合わせた本を読むところからスタートでき、平均で1人のお子さんが年間70冊前後の本を読んでいます。
本を読むことで、読む正確さ、日本語語彙力といった日本語能力が向上します。あらゆる学びの基盤である日本語力が向上するので、学力全般の向上にも寄与します。
そしてなんといっても、一生にこの時期にしかできない子ども時代の読書を、確実に充実したものにすることができます。
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