2017年01月29日 22:04

学校体育の持久走は必要か

 娘が、書初めで書星会の席書会に招待され、今日、天台のスポーツセンターで行われたそれに参加してきたそうです。

 応援に行きたい気持ちもあったのですが、今日は朝9時半から中3受験生のための「カコモンGO!」があったため、付き添いは家内に託しました。

 書道の業界のことをよく知らなかったのですが、千葉県ではこの席書会に出るということはなかなか名誉なことであるようですね。会場には千葉テレビの取材も来ていたようで、夕方のニュースで娘がちょっと映っていたということで、実家の両親がたいそう喜んでおりました。大変良い経験をさせていただきました。

 このスポーツセンターの体育館で行われる席書会、暖房がほとんどなくたいへん寒い中行われるんだそうです。どれくらい寒いかというと、すずりや筆の先についた墨汁が凍りついてくるくらいだそうです。今日は幸いにもそこまでの寒さではなかったようですが。 

 この寒い季節になると、学校の体育の授業で持久走をやる機会が多くなります。

 世の中には市民マラソンランナーなんていう酔狂な人々がいらっしゃるようで、アクアラインのマラソンなんかは4万人以上のエントリーがあるそうですね。

 かようにかけっこが好きという人は、全国にはたくさんいますが、割合としてはやはり少数派なのか、学校体育の持久走はあまり人気のある種目ではありません。

 「あ~、明日から体育、持久走だ・・・」

といった感じで、あまりそれを楽しみにしているお子さんはいないように思われます。

 先日生徒と持久走についてこんなやり取りがありました。

「最近、体育が持久走なんで、つらいです。」

「ま~、お前運動部なんだから、がんばれ(棒読み)。」←塾長は文化会系

「きついんですけど、走ってるとだんだん記録がよくなるんですよ。で、一度記録がよくなると、落としたくなくなるので、次も頑張っちゃうんですよ。」

 生徒の話を聞いていて、なるほど、持久走にはそういう教育的効果があるのかとちょっと納得してしまいました。

 自分から市民マラソンに参加するようなかけっこ好きな人でもなければ、放っておいて1,600メートルだとか2,000メートル走ろうという子どもたちはそういないでしょう。

 しかし、健康づくりという点からも子どもにそれくらいの運動をさせることは必要であるから、授業という形で無理にでも走らせる。やっていくうちに記録も向上するし、体の動きもよくなっていくであろうから、それなりにやりがいを感じさせることもできると。

 やらされる子どもたちは少々大変でしょうけれども、よくよく考えてみると、なかなかこの持久走というのはよいものなのだなあと思うようになりました。

 おのれをひるがえって見ますと、国語道場もこの持久走のようなことをさんざんやらせているなということに気づきます。

 「日曜道場」と称して、中学校の定期テスト前の日曜日には朝から夕刻まで集中学習、「Vもぎ(そっくりもぎ)見直し会」と称して、進研Vもぎ(県立そっくりもぎ)当日に受験生を呼び出して、その日のうちに夜までテストの全問見直し学習、今年からは「カコモンGO!」と称して、毎週日曜日に千葉県公立高校入試過去問を、本番と同じ制限時間で解かせ、採点&合否判定ののちにその日のうちにまた見直し学習・・・。

 学校体育の持久走と共通なのは、前日の生徒たちのつらそうな雰囲気と、終わった後のいかにも爽快な感じですね。

 定期テスト対策の「日曜道場」にしても、「カコモンGO!」にしても、朝から夕方まで本当に5時間以上ぶっ通しで子どもたちが勉強しています。特別何かガリ勉の毛のある子どもたちを集めてということではなく、もともと普通の中学生たちです。

 そんな子どもたちが、こうして「戦士」として成長していくところは、見ていて感動的でさえあります。最初はただきつそうだというだけだったかもしれませんが、それをやり切った、自分もやったらできたということが、充実感、自信につながっていると思います。学校体育の持久走もしかりですが、身近な大人が、子どもたちに教育的に適切な負荷をかけてあげることがいかに大切かということでしょう。

 なんといっても、千葉県の公立高校入試前期選抜では、1教科50分のテスト5つを1日のうちにやらなければいけないわけですから、それくらい十分にこなせるだけの身体的・精神的な力を養ってあげなければいけません。このような力は、一朝一夕で身につくものではありません。

 国語道場では、それこそ中1の時から「日曜道場」を、受験直前期に「カコモンGO!」を経験させています。国語道場の子どもたちには、入試をフルパワーで乗り切る力を身につけさせていると、私は自負しています。

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