2019年10月25日 22:37

学習相談が二者面談ではあまり意味がないワケ

 昼に弁当を食べながら、評論家の岡田斗司夫さんの講演動画を見ていました。これはなかなか勉強になりました。

 動画が、長い講演の一部を切り取ったもののようなのでわかりにくいところもあるのですが、人生相談についての内容です。塾の面談も人生相談に通じるところがありますから、非常に共感するものがありました。

 岡田さんは、「困る相談」のパターンを挙げているんですが、その一つとして、第三者についての相談があると言っています。つまり、自分の親についてとか、配偶者について、子どもについて、はたまた友人についての相談ですね。

 そのような相談がなぜ「困る」かというと、そんなことは相談者と岡田さんが話し合っても解決しようがないからです。「夫の金銭感覚がおかしくて困っている」とか、「受験生なのに子どもが全然勉強しない」とかいったことは、本人抜きで議論したところでどうしようもないですよね。ですからこのような時、岡田さんや相談員は、相談者自身に対して、「あなたの態度や心の持ちようを変えてみましょう」という風に回答するものなんだそうです。まあ、そうとしか言いようがないですよね。

 国語道場は、現在秋の面談を実施中ですが、原則三者面談でお願いしております。なぜか。この岡田さんの話を聞かれればお分かりになると思いますが、二者ではほとんど意味がないからです。

 親御さんのご相談というかお悩みのタネはお子さんですよね。塾ですから、それ以外にはありえないですね。ですからその解決の本丸はお子さんの考え方や行動を変えさせることにあるわけです。

 お子さんの人格に関するようなことでしたら、親御さんの「お悩み解決策」として「あなたの考え方や態度を変えてみましょう」というのもありでしょう。こういう話なら二者面談も可能ということになります。

 しかし、塾に持ち込まれるご相談は、十中八九お子さんの勉強に関すること。「どうしたら子どもがもっと勉強するようになるか」とか「どうしたらもっと成績があげられるか」ということでしょう。こういう問題では、親御さんの心の持ちようを変えるなんて話では解決になりません。子ども自身の考え方や行動が変わるようにならなければいけません。それならば、当然の帰結として、塾長の私と保護者の方の二者面談では無意味。お子さん本人に当事者として来てもらって、お子さん自身に考えてもらうように話をしなければなりません。

 国語道場の面談の方針である三者面談にどのような意味があるのか、岡田さんの講演を見ていて私自身とても腑に落ちたので、ご紹介させていただきました。

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